価値あるものができるまでの過程に、効率なんてのはない。

なんでもお手軽なノウハウが溢れかえっている世の中ですから、手っ取り早く成果をあげる方法がもてはやされる。でも、芸術という、そもそも効率とは無縁、だって役に立つものでもなければ他と比較できるものでもない、商品価値は人それぞれの思い入れで決まる、そんなものに、効率なんて通用するわけがないと僕は思います。

だから、回り道も迷いも全て作品。そこに費やして来た分だけのエネルギーがそのままその人の作品の魅力になっていると思います。

しかし、働きながらプロを目指している皆さんはできる限り今の生活から抜け出したい、成果をあげてプロになってお金を稼げるようになりたいと思っているはず。それは当たり前ですよね。そのために必要だと思われる戦略があるとすればそれは。

選択と集中こそが一点突破の鍵。

どんな状況でもそうですが、まだなんの成果も出せていないうちは誰もが平場でもがきながら戦うしかない。そこから一歩抜きに出ようと思ったら、戦略を定めて、そこにエネルギーの点を集中させ、そのポイントについては自分が世界で一番努力している!!!と言えるくらいにやり抜くこと。そうすれば、その一点で世の中に認められる可能性が飛躍的に高まります。

最初に、芸術に効率なんてない、と言ったのは真実だと思いますが、世の中に認められるか、注目されるか、という点に関しては別問題。そこはビジネスの理論も大いに役にたちます。しかし芸術家肌の人ほどそういう発想で何かするのが苦手だったりするんですよね。

以前にも書きましたが、才能ある人、センスある人は、意識するにしろしないにしろ、時代の空気を読み取る力が強くて、今の時代にこういうものをやればきっと受けるだろう、という勘が鋭い。だから本人はマーケティング的な発想をしている意識がなくても、自然にそういうものを作っていたりします。

そういう人が時代の寵児と言われたりするわけですが、なかなかそこまでいける才能の持ち主ばかりではありませんよね。

だから、まず自己分析が大切。自分は今何ができて、何なら戦えそうで、これからどんなスキルを身につけられれば1番になれそうか。簡単な道はおそらく一つもないでしょう。でも、いろんな可能性のなかで漠然と全部に手をつけてしまえば可能性はもっと低くなる。

せめて今自分が一番得意だと思えること、そして人からも評価されること、そこを武器にしていけるだけ伸ばしていく。そうすれば、あとはチャンスとの巡り会いの確率を増やすためにひたすら露出、いろんな人に出会い、見てもらい、意見をもらい、また改善する。

そんな努力を惜しまなければ、結局のところ夢を追っている風の人はたくさんいても、死ぬほど努力している人というのはごく少数なので、これ以上できない!というくらい努力できれば道が開けると僕は思います。

仕事をしながら限られた時間を全力でやりきることができれば、疲れるどころか充実感と自信すら湧いてくる、という経験を僕もしていたので、そこまでいければ結果が出るのは時間の問題じゃないでしょうか。