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つきぬけるほどやってみたら、きっと楽しい。

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Hiroshi Yoshida

2018-04-26

僕は昔から何かにハマるとそれのことしか考えられなくなるくらい集中してやっていたんですが、逆にいうとバランスよく1日何時間づつなにかをやる、とかそういうことが続いた試しがないタイプでして・・

計画的に物事を進めるより時に大事なこと。

いつまでに何を達成したい、という夢の逆算で突き進むというタイプの自己啓発本なんかも多いですが、僕はそういう意味では全く無計画にひたすらやってきて、気がついたらそれなりのレベルになってたタイプかもしれませんw

先生と言われる立場の人間がそういうことでいいのか?と自分でも思いますが、むしろ圧倒的に結果を出すためには一点集中で突破する力がどこかで必要だと思います。

何か解決したい課題があって、集中的にやるのと、1日1時間づつ毎日やるのとで何が違うか?

集中的にやることの良さは、成果が早く見えるのでモチベーションを保ちやすいということ。

とくに若いうちは、早く結果を見たくてうずうずして我慢ができないのが普通ですよね。サッカーがうまくなりたい一心でお母さんに怒られても暗くなるまで練習してた人も多いはず?

1日1日ちょっとづつ進めていくって相当大人の考え方だと思うんですが、それだと何か突き抜けたものにはなりにくいような気もしてます。単純に、そのペースじゃ圧倒的なレベルに行くまでに年をとりすぎてしまいますね。

ちりもつもれば山となる、という言葉もあって、僕も嫌いじゃないです。小さな努力でもやらないよりはいい。ほとんどの人がそのほんの小さな努力ですらやめてしまいますから。

でも、もし音楽でプロ並みの成果を求めるなら、それじゃ到底、本気でやっている人たちのレベルに追い付けないことの方が多いと思います。

だから、1日数時間練習して、それを毎日続ける、やれるだけの時間全てを音楽に注ぐ、もしプロを目指すなら、そのくらいやるのが普通で、

それを言われないとやらないとか、いやいややってるとか、今日はこれだけでいいかとか、ミュージシャンと飲み会ばっかりして何か得たような気になってるとかw

そんなことではまあ到底その世界で頭角を表すような実力は身につかないと思っていい。

昨今、アイドルとミュージシャンの境界が曖昧になっているので、実力がなくてもそれなりに食べられるような錯覚をもっている子達が多いかもしれませんが、こちらでSHOWROOMの前田さんも言っているように

やっぱり実力がない人はある一定のところまでは行けても、それからひろげるのが難しかったりする。

やっぱり歌を歌う、ダンスを見せることがメインでやっているのならば、そのパフォーマンスに魅力がなければ天井は知れてる。

そして、そのパフォーマンスで圧倒的につきぬけようと思ったら圧倒的にやるしかない。

昨今K-POPが根強い人気で、若年層でも本当にK-POPが好きな子が多いと感じますが、それもやっぱり彼らの実力のレベルが日本人とは全く違っていることも関係していると思います。

重箱の隅をつつくような細かいところに異常にこだわる人々。

僕はレッスンでもよく、今まで少なからず関わらせてもらった売れているアーティストの話をするんですが、彼、彼女らは例外なく、どこかに圧倒的なこだわりをもってる人でした。

音程が外れるのがとてつもなく気持ち悪い、リズムがはまってないのが気持ち悪い、そういう感覚があるから納得いくまで練習しなきゃ気が済まない。

僕もそうだったので、どんなことでも納得いくまで勝手に練習します。それが当たり前だとむしろ思ってました。

でもレッスンをしていると、そうじゃない人が多いんですね。それで何か、教えてもらえたらその問題が解決できるんじゃないかと思ってる。

ある程度のヒントはもちろん持っていますが、残念ながら、やれるようになるまでに何百回、何万回という反復が必要なものばかりですw

人間の筋肉というのはそのくらいやらないと、自然に、反射的にその動作を覚えられないらしい。スポーツと一緒ですね。それを言われなくても自分で試行錯誤してやり続けられる、そしてそれが楽しいと思える人じゃないと多分いろいろしんどい。

アーティストであり続けることって本当に大変だなと思います。大きな会場でライブができるって素晴らしいことだけど、反面プレッシャーも大きい。病気もできません。

それでも、自分はそれをやるんだ、とやりつづけた人が最後に残る。

とまあ、結構厳しいことばかり言ってしまいましたが、結局楽しんで、止められてもやる、けなされても、笑われても楽しいからやる。そのくらいの人は、いつかどこかで圧倒的な成果を生んでいるのではないかと思います。