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物語が人を動かす。

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Hiroshi Yoshida

2021-3-21

物語の力というのは本当にすごくて、僕も長年こんな仕事をしていながら、改めてその力に気づいたのは最近でして。

人は物語の中を生きている。

人間が何かを記憶するときにも、ただ事象を脈略もなく覚えるより、何かのストーリーに乗せると記憶しやすくなったりしますよね。

脳がそういう構造になっているものだから、人間はほとんど、ストーリーとしてしか世界を認識できない、もしくは、脈略もなくても勝手にストーリーを作ってしまう とさえ言えると思います。

最近のベストセラー本、サピエンス全史でも、人間が特別な動物になったのはフィクションを信じる力があったから、という考察があって、なるほどなあと思いました。

何かを思い立って行動するのも全部頭の中にストーリーが浮かんでからでないと行動できないし、ストーリーがインプットされている行動しかそもそもできない。

近所に買い物に行くことだって、最初は調べたり、さまよったり、いろんな筋道を経て自分の中のストーリーが出来上がり、それを無意識に再現できるようになっているだけなのかもしれません。

そんなわけで、ストーリー=人生といってもいいくらいなのですが、それを意識して生きている人は少ない。

どんな場面でそれが活きるかというと、それこそ記憶するときに勝手に物語を作るだとか、誰かに何かを伝えるときに物語にしてみるとか。

歌詞を物語にするというのは当たり前のようでいて、意外とそういう視点で歌詞を書いていない人も多いので、その辺意識するだけで書きやすくなったり、伝わりやすくなったりします。

といいつつ、ここの所毎日ブログを書いておきながらストーリーになってなかったので(笑 何か面白い書き方みたいなことを模索していこうと思う今日この頃です。