Hiroshi Yoshida
2016-02-14
ライブを始めたあなたが次第に直面する問題、それはお客さんに足を運んでもらうのがいかに難しいか、ということ。それは当然、直接お金に関わってくる問題です。ライブにいかにお客さんを集めるかという方法。
僕も散々ライブをやってきましたが、一番苦労するのは、練習でも作曲でもMCでもなく、集客だと断言できます。音楽を諦める理由としても、人それぞれいろいろな理由があると思いますが、潜在的には”ライブをやっても誰も来てくれない”ということに対する挫折感というのは大きいのではないでしょうか?
最初は誰もが、友達、家族などに声をかければ見に来てくれます。しかし、あなたのパフォーマンスがよほど魅力的でなければ、すぐに誰も来なくなります。ここは本当に残酷です。
音楽をやりたい!その一心で頑張ってきた人ほど、集客という、一見音楽と関わりなさそうなところで挫折します。事務所やレコード会社が勝手にプロモーションしてくれるようなレベルにすぐいければいいのですが、現代では新人アーティストに初期段階から多額の予算をつけてプロモーションするということが難しくなっているので、自力でどれだけ集客できるかということもデビューする上での重要な判断基準になっているという説もあります。
僕も性格的に、あまり社交的な方ではなく、うちにこもってずっと作曲しているようなタイプだったので、集客ということを積極的に考えられるようになるまでだいぶ時間がかかりました。
でも、もしあなたが本気でライブ活動を続けていきたい、少しづつ大きくしていきたい、と思っているなら、絶対に集客を避けては通れないと思ってください。そのために意識すべきことをいくつか。
これは真面目に礼儀正しく誰とでも優等生的に接しなさいという意味では決してありません。もちろん、そういうことを意識していくのも素晴らしいことですが、あなたらしく、自然体でいいのですが、何もしないよりは何か発信しないと、ほとんどの場合忘れられていきます。
そして、SNSなどで発信する内容を見直してください。ネガティブな印象を持たれるようなことは避けましょう。友達同士しか見ていないから、という意識はネット上では通用しません。なぜなら、レコード会社の人があなたに興味を持ったりして調べることもあるからです。
そして究極的には、あなたの普段からの意識そのものを見直し、常に前向きに、信念を持ってやり通す、という姿勢がにじみ出るようにしましょう。
もちろん負けそうになることもあるし、弱音もあるでしょう。そんなやり場のない想いは全部歌や歌詞に託しましょう。アーティストだけでなく、一般の人もそんなやるせない気持ちをたくさん抱えながらいきているもの。きっと頑張っているけど報われない、でも信じて頑張るという姿がだれかの力になるはずです。
これらの記事も参考に。
ポジティブなことを言い続けたら、バックコーラスのオーディションの機会が巡ってきた話。
これは結局生き方そのものにもつながってくるのですが、困った時、本当に自分が周りの人にどう接してきたかということが試されます。集客のために普段から周りの人に対する接し方を変えるというのは下心ありすぎで不自然ですが、あなたという人間を好きになってくれれば一回くらいはライブに足を運んでくれ、そのパフォーマンスがよければまたきてくれるということは十分にあり得ます。
僕自身の経験から言っても、何度もきてくれる人の数割は最初の頃から幾度となく足を運んでくれる友達だったりします。最初からあなたという人を信頼してくれている人は、つながりが強い分足を運んでもらいやすいのです。その友達がまた友達を連れてきてくれるということもよくあります。
ライブで一度は必ず、感謝の言葉を言いましょう。プロのアーティストでも、MCでありがとうと言わない人の方が珍しいですよね。感謝されて嫌な気持ちになる人はいません。
来てくれた人にもできれば一人一人感謝を伝えましょう。そうすると、自然とまた来ようという気持ちにもなるものです。
ライブでアンケートをとったりするのもいいですね。どの曲が一番好きでしたか?とかいうことと、何かコメントをもらうだけでも後から読み返すととても励みになりますよ。
僕はネットでPRするのが一番手軽でうまくいきました。その方法は、特にライブの内容と直接関係がなくても、みんなが興味を持ってくれそうな内容のブログを毎日アップして、その最後にライブの告知を乗せるというもの。
例えば、自分の好きなミュージシャンで友達も気に入ってくれそうなアーティストのYOUTUBE動画を紹介するとか、何か世の中で話題になっていることについて独自の意見をしてみるとか。
今日こんなことをしました〜!というような内容でも、面白いと思える内容ならいいんですが、あなたに興味がない人にも見てもらえそうな内容の方がベターです。
何度も何度も告知するというのは、鬱陶しがられるのでは?と思うかもしれませんが、興味がない人はそもそも見ません。さすがに1日に何回も出していたら多いと思うので、なるべく早めに告知を始めて、興味がある人でも常にあなたのことを見ているわけではないので、確実に伝わるように何度もPRするのがベスト。
できればライブの3ヶ月前には告知を始めましょう。プロの大きなツアーでも半年前くらいから告知始めるケースも珍しくありません。前月くらいでないと来月のスケジュールを動かせないという人は多いですので、早いにこしたことはありません。
初期はライブの回数を重ねて実力をつけることが目的だったりもするので、ある程度告知不足で集客ができないというのも仕方がない・・と思ってやり続けるのも大切ですね。僕もお客さんが数人しかいないライブを何度やってきたことか・・それでも少しのお客さんに、よかったよといっていただけたのが自信になって今があります。
ただやっぱりその小さなレベルにだけ留まっていても、自然にお客さんが増えるということはありませんでした。やはり、プロモーション、告知というのは絶対に必要です。知られなければないのと同じです。できる限りたくさんの告知をして、少しでも多くの人にライブを見てもらい、フィードバックをもらい、よくしていく、その内に噂が広まって人が人を呼んでくるという状況をつくっていきましょう。