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歌う時キーはどこに設定したらいいの??

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Hiroshi Yoshida

2018-07-09

カラオケなどでも、自分に合ったキーを設定するのが難しいという声はよくありますが、どの辺に設定するのがいいのか?人それぞれではありますが、大体の傾向というのはあるので参考にしてみてください。

換声点をいかに意識するかがポイント!

歌う上で一番むずかしいのは、地声と裏声の切り替えだ!と行っても過言ではありません。地声系の筋肉と、裏声系の筋肉のバランスを取ることが、ボイストレーニングの究極の目的だといってもいいくらいむずかしいところ。そのあたりの話は過去の記事としていろいろ書いているので参考に。https://liveartist.info/break/究極の理想からいうと、自由自在に地声と裏声をミックスさせて広い音域を行き来できたらいいのですが、プロの歌手、売れている歌手でもそこまでできないのが現実。だからある程度の音域までは地声で引っ張って、それ以上は裏声に切り替えるという歌い方が一般的なわけですが、そこで地声と裏声の切り替えの裂け目ができるわけですね。そのポイントを換声点といいますが、その辺で声が裏返ったり、地声がきつくなったりしやすい。しかし、その辺が一番歌の山場になっていることが多いというwだから、そこをうまく乗り越えられるキーの設定がいいわけですね。

男子ならF#,女子ならA#くらいを目安に。

その換声点がこのF#,A#前後なわけですが、それよりちょっと上まで地声で引っ張る曲がJ-POPではとてもおおいので、ふつうに歌うと裏返ってしまう人が多いのも事実。ふつうの曲を1、2つくらい下げると歌えるのが多いというのが大体一番多いパターンかと思います。それに当てはまらないパターンでいうと、男子でそれよりF#より下、EとかD#とかで地声の高いところの限界が来てしまうパターン。これはいわゆるのど声、のど締めのことが多いですね。こういう歌い方で無理やり高音を出そうとしているとのどを痛めやすいので注意。より口を開いてみる、喉の奥を開いてみるとかで解決するパターンも多いですので、意識して練習してみてください。さらに女子でいうと、逆に裏声が強くて地声に降りてこれないパターンが多いですね。高くて可愛らしい声の人に多いかも?そういう人は逆に、A#よりだいぶ上まで綺麗に出る人も多いんですが、下のFくらいまで来るとほとんど出ない、もしくは音程が極端に不安定になりやすい。その場合は地声系の練習、支えの意識などが重要になるかと思います。現代のJ-POPでは地声系を強く出しているものの方が多いとおもわれ、 そういう曲では言葉を強く出すことが大切なので、裏声系では説得力に欠ける気も。だからあまり広く低音域を広げていく必要はないかもしれませんが、やっぱり地声の強さは結構大切だと思います。引き下げ、閉鎖系の練習が効果的だと思います。というわけで、各々に合ったキーの設定の仕方を書いていたつもりが、理想的なキーの設定、練習方法みたいな解説になってしまいましたがwもちろん、今の自分に合ったキーの設定でいいんだ!という考え方もあるけど、それで本当にいいのか??というのは、魅力的な歌手になろうと思った時にはちょっと考えなければいけないと思います。今のままでいい、というのは現状維持という可能性もあるわけで。少しの意識や練習で音域も広がる可能性もあるので、早い段階から自分のキーはここだと決めてしまうのももったいない。特に高音域は、裏声の使い方、鍛えることで広がる可能性も十分ありますので。興味がある人はぜひ、僕の過去記事や、体験レッスンなどでお問い合わせくださいね。