Hiroshi Yoshida
2021-5-4
人間の脳や神経の仕組みを科学していくと、新しいことができるようになるためにはある程度時間が必要になるのは間違いなさそうです。
以前にデフォルトモードネットワークという、休んでいるような状態やぼーっとしている状態のときに人間の脳が自動的に情報を処理して、回路を形成している、というようなことも書いたと思いますが
練習を根詰めてやっても、なかなかすぐに動作に反映されるわけではなく、一回寝たり、休んだりすることによってその行動が自動的にできるようになっていく、という仕組みのようです。
筋トレでも、超回復というのがあって、負荷をかけ続けるよりは休みを挟んだ方が効率的というのがありますね。それと似たようなことがあらゆるトレーニングに当てはまるのだと思います。
だから、しばらく練習できなかったんですよね。。。と半ば落ち込んだ感じでレッスンに来た人が、すごく力が抜けてよくなっていることがある。もちろん集中して取り組む時間は必要なのですが、そこからしっかりと休息するというのも同じくらい大切ということですね。
とまあ、いろいろと人間が新たな行動を習得するのにどうするのがよいか?ということが科学的にもいろいろと研究されていて、活かせそうな部分がたくさんありますので、そういった考え方をすべて落とし込んで、練習プログラムに組み込んでいくと、楽しく、楽に続けられて、しかも上達も早いというサイクルができるかもしれません。そういったプログラムを開発できるように、僕としても常に意識していきたいと思っています。