title image

歌うことで、声も話もよくなった!!

image

Hiroshi Yoshida

2021-3-22

最近レッスンに通っていただいてる方が、みるみるうちに実力をつけていらっしゃいまして、仕事の中でも声やしゃべり方が劇的によくなったという!

歌うことで、コミュニケーションの根本を磨く。

しゃべることや、演技する事、お笑いなどでも発声というのは基礎になりますが、結構それぞれでジャンルが違うと思いがち。

でも僕もボイストレーニングをやっていながら、ある意味お芝居などで活舌よくしゃべるとか、アナウンスやビジネスボイストレーニングのジャンルはちょっと違うものなのかなあ?と思っていました。

でも、最近来ていただいている方の声を聴いて、歌うことはあらゆることに効くのではないか?という仮説ができつつあります

そもそも、僕の考え方はフースラーメソッドをベースとしてアジア的発声も交えて独特の考えを展開されている武田梵声先生の考え方をとても尊敬していて

先生は、野生の喉頭を目覚めさせることで、どんな声でも自在に操ることができるようになる、というのが基本理念でした。

そう聞くと結構ぶっ飛んでそうですが、言語をしゃべる以前に人類は叫んだり吠えたりしてコミュニケーションをとっていたわけで

その動物的な意思表示というのがコミュニケーションの核にあるのは今でも変わりません。

つまり、しゃべることより先にそういった野性的な声がある。それは言語の発声より歌の発声に近いんですよね。

歌の中でwowとかyehとか、特に意味を持たない声というのがよく出ますが、ああいう部分の方が声が出やすかったりするのもそのためかと。ボイトレをしていて思いますが、言語しか使わないということは、喉頭の機能を制限してしまっている部分も多くあります。

そんなわけで、歌うことによって、発声の根本としての喉頭、口、表情筋、呼吸、姿勢、体の使い方などの感覚が芽生えるだけでなく

抑揚、ブレス、間の取り方、遠くに飛ばす感覚みたいな感覚が自然に身について、多くの人に届くようなスピーチをする感覚が自然に身に付いたりする。

これは僕もすごく発見になったし自信になりました。というわけで、歌うことだけでなく、声を使う仕事をされている方のコミュニケーションスキルアップとしても、歌うことはおすすめできると思いますよ。