Hiroshi Yoshida
2017-10-19
ボイトレってつまらない単調な発声練習だと思ってなんとなくやり過ごしてませんか?特に独学で本やYOUTUBEで見たボイトレを自分流に日々のルーティンに取り込んで行ったりすると、意味もわからずやってしまいがち。
だいたい意味もわからないけどやれって言われたからやっている練習なんて続かなくて当然。少なくとも僕はそんな風に何かを熱心に続けることはできません。
今自分の何が問題で、それを改善するためになぜその練習が必要なのか?それを納得した上で、少しづつでも成長していることを感じられなければやってる実感がわかない。だから続けられない。
何事もそうですが、進んでいることが見えなかったら不安も多くなる一方ではないでしょうか?
ボイトレで特に大事なのが、普段言葉を喋るだけでは使うことのないような筋肉を動かして目覚めさせていくこと。特に喉をひらく系の動きはほとんどの日本人が、日常生活を繰り返していく中で忘れてしまうような気がします。
それは日本語の特性もあるでしょう。表情筋をあまり動かさないせいもあるでしょう。運動しない人は体幹なども弱りやすくなるのもあるでしょう。
いろいろな習慣の中で、かつては自然に動いていた筋肉を再度目覚めさせて使えるようにしていく。そういうプロセスがボイトレの主な課題と思います。
とそんなことを書いていたら、こんな記事がシェアされていて勉強になったのでシェア。
どれほど初歩的なことであっても、完全に真実で本物でなくてはならない – Bill Evans
少し難しいかもしれませんが、著名なジャズピアニストのビルエバンスが動画のインタビューの中でいいことを言っています。
ボイトレとは、その一音をどれだけ心地よく無理なく鳴らせるか、ということの追求であるような気がします。なぜあの歌のあのフレーズが歌えないのか?その音の出し方に無理がある?その前のフレーズに行くまでに疲れてしまっている?
なんとなく勢いで何度も何度も練習していても問題は解決しないことも多い。歌というのは楽器ほど奏法がどうと言われることが少ないかもしれないけど、追求すればするほど面白いものでもあります。
例えば喉の筋肉の使い方一つで音がどんな風に変わるか、自分の出し方の癖がどうであるか、そんなことも一つ一つ確認してみたら、また新しい歌の楽しみが見えて来るでしょう。
そうやって一歩づつ進めば、諦めていた歌もきっと歌える日がくると思いますよ。