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笑われてもけなされても、全力でステージに上がる君は美しい。

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Hiroshi Yoshida

2016-02-24

まだまだ自分はステージに上がるレベルじゃない、できるようになってからライブしよう。という初心者の人は多いと思いますが、下手くそでもステージに上がって得ることの方が絶対に大きいよというお話。

恥をかくことが、恥をかかずにそれなりにできたね、で終わるより価値ある経験になることもある。

先日Facebookで流れてきたこういう記事をみていろいろと考えさせられました。

異常にメンタルが強すぎる高校生ロックバンド 金魚草

おそらく、多くの人が彼らの演奏をみて、あまりの未熟さでステージに上がっていることを笑うのかもしれません。

僕に限らず、ステージに立つ人ならそれぞれレベルは違っても同じようなところを経てきてるので、笑えるというよりは微笑ましく見てしまいますね。

このブログを書いた人は、メインはFXのブログみたいだし、おそらく自分でステージに立つような人ではないのかもしれませんね。何を思ってこれを書いたのか、まあ単純に面白がって笑ってやろうというところなんでしょうか。

こういう視点でみる人も現実にいるし、それを面白がる人たちも沢山いるというのが現実なわけで。

だからといって、やっぱり下手くそだと恥ずかしいからステージに立つのはやめようと思うのは違うと思うんです。

ギターの彼がリーダーで、勢いで準備期間もあまりないのに無理やりバンド組んで出ました!みたいなことをMCで言ってますが、そういう気持ちってすごいわかる。

僕も10代の頃は同じような気持ちで、ライブしたいけどメンバー集まらないとかそういうこともいろいろ経てきたので、そこを乗り越えて実際に行動できた彼は本当にすごいと思います。

多分このコンテストがチャンスだと思っていて、どうしても出たかったんだと思います。僕も高校の時、TEENSっていうYAMAHAのバンドのコンテスト出たかったけど、メンバーもいなかったし、そんな行動力なかったもんなー(遠い目)

メンバーの寄せ集め感もすごいですが、成功しているバンドでも、もともとボーカルのごり押しで楽器を始めたメンバーがいたりするもんです。

彼らはメンタルが強いからステージに立ったんでしょうか?全然違うでしょうね。いろんな意味でわかってないんでしょうね。経験も何もないから。でもだから最強なんですよね。

スポーツでも、始めてからある程度のレベルになるまでは試合ができない、っていうものもありますが、ほとんどのものは低いレベルなりに本番の試合するもの。

そういう意味では音楽はライブこそが本番。その経験を積まない限り先に進めません。その一歩を踏み出した彼らは本当に美しいと思います。若気の至りかもしれませんが、青春の輝きですね。

自分がこの年代の頃に、このくらいのスキルしかなくてもステージに立とうとするだけの勇気と行動力があったなら、もっともっと可能性が広がったかもしれないなと思います。

彼らは幸か不幸か、こういう形でちょっと話題になったようですが、これをプラスにとらえてぜひ今後も音楽を楽しんでいってほしいですね。

最後にこちらの記事もどうぞ。

戦う君の姿を戦わない奴らが笑っても信じて音楽を続ける方法