title image

どんなライブでも、通しのゲネプロはやったほうがいい。

image

Hiroshi Yoshida

2019-05-05

ライブをやり始めて何回かすると、やる曲の確認だけは熱心にやるけど全部を通してやってみるということをめんどくさがってやらなくなったりしますね。時間を余分にとってでも、みんなが嫌な顔をしてでも、通しの練習は絶対やったほうがいい理由。

一回のライブで大きく成長するために、不安材料をどれだけ消せるか。

世の中では何回もライブを経験してようやく頭角を表す人もいれば、数回のライブでどんどん成長していく人もいますね。運とか才能とかももちろんあると思いますが、完成度の高さも大切な要因であることは間違いない。

完成度をあげるということは実は難しいことではなくて、やろうと思っていることを間違いなく当たり前にやれるようにすること。

でもそれが、特に初期段階ではほとんどできないんですよね。それは緊張だったり、予想外のトラブル、考えてなかったMCでの静寂、そして余計に追い込まれていくメンタル・・w

そんな経験を経て、あとであそこでなんかやたら緊張してきたわーとか打ち上げで話してるのもいいかもしれませんが、事前に楽曲と同じくらいMCを考え抜いて、一度自分のライブの"型"みたいなものを確立していれば、そこからお客さんの反応を見て反応したりできる余裕が生まれる。

その基本の型もないうちからアドリブでなんとかしようなんて到底むりに決まっています。だって芸人じゃないんだし。それだったら喋らないでいいじゃん、と思わせられるようなMCがなぜか挟まれるケースが多いですよね。

MCはお客さんの足を止めてしまうわけですから、長ければ長いほど熱量は冷めていきます。そのことをちゃんと意識しないといいライブにならない。DJがなぜ曲を止めないで繋いでいくかということを考えたら、音楽にとってグルーヴが途切れないということがどれだけ大切かということもわかるはず。

通してやってみるからこそわかることがたくさんある。

歌のキーが高すぎて曲が続くと苦しくならないかとか、曲の繋ぎはスムーズにいくかとか、そんな基本的なことはもちろん、本当に本番を想定してやるからこそトータルの時間が正確にわかったり、何より緊張感がほぐれるということがあります。何度も通しをやってると、やり直しで最初の曲を何回もやることになったりしますが、またそれがいいんです。

なぜなら最初の曲というのは誰でも緊張感がまだある場合が多いので、一番慣れている状態になっていたほうがいい。最初を滑ってしまうとそこでメンタルが崩れてダメになるケースも多いのでなおさら。特に慣れないうちはMCまでやることで、喋る内容が真っ白になって追い込まれたりするリスクも減ります。

当たり前にできるだろう、ということができなくなるのがステージ。当たり前に見えて、できないことがたくさんあるんです。超絶緊張した時のことを想定して、あらゆることを試しにやっておくことを初期段階ではおすすめしますよ!!