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無理矢理にでも、続けることの強さ。

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Hiroshi Yoshida

2018-09-21

先日レッスンをしている生徒の発表会がありまして、いろいろと見ていたのですが、結局やってきた分だけの実力が発揮されているというだけな気がしたので、改めてやり続ける”量”について考えて見ました。

練習量は裏切らない。

努力が報われるとは限らない、というのは当然だと思いますが、緊張感のある実力を発揮しなければいけない場では、練習することによって自分の実力が出せる、というのは間違いない。

少なくとも、練習は他人からの評価という点では裏切られることがあっても、自分を裏切ることはない、と言い切れると思います。

緊張しなくなる方法はありませんか?とよく聞かれますが、絶対間違わないと自信を持てるくらい練習して来ること、それしかありません。
練習していない人に限って、その場限りの対応でなんとかしようとするのかもしれませんがw そういう状況で本番を迎えてしまったならむしろ、開き直ってしまう意外ありません。

そこは逆に、練習することが即オーディエンスからの反応の良し悪しにつながるわけではないと思うので、もうその状況を楽しんでしまうしかないですね。

でも僕の経験的には、どこかでそのやり方では限界がくるでしょう。そのやり方ではやっぱりどこかでミスをしてしまうし、その時に不安が芽生えてきます。そして、あの時はうまくいったのに今回はなぜ・・と考えても答えが見つからない。

毎回行き当たりばったりでやり続ければ、方向性も狙いもなく、それに対する結果のフィードバックがないので積み上げもない。経験値のようでいて、それはその場しのぎの積み重ねでしかないんです。

今回はなんのために何をやるのか?どういう結果を望んで、どういうパフォーマンスを作るのか?そういったことの積み重ねで、新たなアイデアも湧いてくるし、課題も見えてくるでしょう。

様々な状況を現場で乗り越えて来なければ身につかないスキル。

ライブでのお客さんとのコミュニケーションというのは、最もレベルの高いパフォーマンスだと思います。お笑い芸人がその場でお客さんの反応を面白く切り返す、とか、事前に用意しようのないスキルというのが1番難しい。

それも最初は到底できないと思うでしょう。でも回数を重ねるごとに周りが見えるようになり、できるようになります。それを最初から放棄して、自分はMCはやらない、というのもアリかもしれませんが、本当に一握りの、圧倒的なパフォーマンスを見せられる自信がないならそれはやめておきましょう。

圧倒的なパフォーマンスを見せるアーティストでも、MCを効果的に使ってライブの雰囲気をコントロールしたりしています。そうすることによって、ライブの流れ、感動の度合い、オーディエンスの曲への入り込み方まで変わってくるんですね。

緊張感のあるライブという機会を通して、自分の成長の機会にしていきましょう!