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歌う仕事につくために僕が意識していた3つのこと。

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Hiroshi Yoshida

2015-12-18

2010年6月、僕はそれまで勤めていた会社を辞めて、全国ツアーに出ることになりました。日本人なら誰もが知る、超実力派のメジャーアーティストのコーラスシンガーとして。29歳、何度も諦めかけたプロへの夢が叶った瞬間。やっぱり嬉しくて泣きました。

そんな同じような夢を追う人たちに、僕がそこに至るまでに意識して取り組んできたことを紹介したいと思います。

⒈歌う仕事につくためには、まず行動して、たくさん歌を聞いてもらうこと。

当時、都内各所で開催されてた飛び入り可能なオープンマイク、ジャムセッションにとにかく行きまくっていた僕は、そこでたくさんのプロのミュージシャンたちとつながり、オーディションに声をかけてもらうえました。

最初はビクビクしながら、右も左もわからない状態で小さなバーやライブハウスのステージに立つ日々。僕は毎回、これは修行だ、と思って自分を奮い立たせてました。

日によっては、”今週はあまり練習できなかったな・・こんな自分が今日のセッションに行って何を見せられるんだろうか??”と、お店の入り口までいって、ビビって帰ってしまったことも。そのくらいのヘタレでした。

ただ、今になって思うのは、 そうやって奮起して行ったセッションから、何も得れなかったことは一度もないということ。もちろんうまくいかないこともたくさんある。 でもとにかく、思い切ってやってみる。そこからしかなにも始まらない。

僕も最初は震えながら、自信なさげな小さな声で歌うことが精一杯のところからスタートしました。決して最初から実力があったわけではなく、そこに通うことでちょっとづつ自信をつけていったんです。 現場は緊張するけど、何より練習になるし、成長への一番の近道。

ドキドキしてない=チャレンジしてない=成長してない。

あなたの毎日には、そんな心がドキドキしてしまうようなチャレンジがいくつありますか???それがひょっとしたらあなたの人生の充実度なのかもしれません。

⒉歌う仕事をしている人たちと一緒にやれるようなレベルの高い環境に身を置く。

趣味で歌をやりながらでも、プロとの接点は持てます。僕にとってはそれがジャムセッションだったわけですが、バンドをやっている人なら、本気で活動しているバンドと対バンのイベントに出れたりして、そういうバンドの”プロ意識”を間近に感じられるでしょう。

趣味でやっている人たちと一緒に仲良くやっているだけでは得られない、本気の人たちの ”どうしてものし上がりたい!”というマインドに刺激を受けて、もっともっと練習したい、もっともっといいものを作りたい、いいライブをしたい、という気持ちも湧いてくるもの。

そういう環境では常にプロになるために必要ないろんな情報が飛び交っているし、そのつながりの中から誰かがぽーんと出世して、新たなシーンができたりします。

エンターテイメントの世界は資格があるわけでもなければ、音楽学校を出たから保証される仕事があるということもない、完全実力の世界。だから可能性は無限大なんだけど、やっぱり同じようなマインドで成功を目指して頑張っている人たちはどこかに固まっています。

その輪の中に飛び込んでいけば圧倒的なスピードで自分も成長できますよ。

僕の場合は都内に住んでいたので、仕事をしながらでも夜のセッションでそういうレベルの高い人たちと出会うことができました。 仕事をしているからレベルの高い活動ができない、というのは言い訳です!

最近ではネットの中からスターが誕生したりするので、動画アップに力を入れている人は、成功してる人の動画を研究して、機会があればSNSなどで思い切ってメッセージを送ってみたりするのもいいかも。あなたに共感してもらえたらそこからチャンスが広がるかもしれません。

⒊歌う仕事につけるチャンスは少ないからこそ、時間を有効につかう

歌う仕事につけるチャンスがあるのはやっぱり若いうちが圧倒的に有利。しかし、10代、20代から目的意識を持って自分を追い込んで活動できる人は稀です。

どこかのスクールに入っていたり、最初から才能を見込まれて事務所に入っていたりすれば、大人からいろいろと指導されて頑張れる人もいるかもしれませんが、自力で夢を叶えようとするとどうしても 自分で自分を律する能力が必須になります。

僕の経験ですが、僕はサラリーマンをやっていた時期にオンとオフ、仕事とプライベートの時間をきっちり区切って、どちらもやれるだけの努力をする、という意識に切り替えたところ、成功したような気がします。

最初はやっぱり、仕事は仕事で、食うためにそれなりにやっていればいい、という考えもありました。しかし、それだと自分の人生の大半の時間を無駄にしているように思えたし、 そういうマインドで仕事をしていると、どうしてもプライベートにまでその意識を引きずってしまうような気がしたのです。

そうして、仕事の時間はいろいろな勉強をさせてもらえる時間、と考えて、積極的に社内でもアイデアを提案したりするようになりました。そっちの方が絶対に面白いし、ビジネスの上で大切なことをいろいろと学べたと思います。

その中でも大切なのは、 自分の時間と気持ちをコントロールする技術。仕事ではいろいろなプレッシャーやストレスがあります。お客さんと対応していれば嫌なことも言われます。上司にも怒られるかもしれません。さらに時間は絶対に守らなければいけません。そんな時でも心を乱さない、それは習慣で慣れてしまえばどうってことない問題です。そういう技術が、ぬるい環境にいるとどうしても自分を甘やかす方向に行ってしまうと思うのです。

あなたが業界に潜り込めるチャンスがある期間は短いです。

自分を律して、夢に向かってやるべきことをやれるかどうか。厳しいことを言ってくれる人が近くにいるなら、それはとても貴重な存在です。うっとうしいと思うこともあるでしょう。でも、あなたが一人で全てをやり遂げられる人なら、何も言われないはずなんです。

時間は限られています。後悔のないように、少しづつ積み上げていきましょうね。

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