Hiroshi Yoshida
2021-4-30
プロになるために、あれも足りないこれも足りない、というようなことを考える人がいますが、プロの定義も曖昧な中で迷子にならないために。
技術がある=プロフェッショナルと定義している人も多いせいか、技術さえあればプロになれると思っている人も多いですね。ある意味ではその資格のようなものは技術によって保障されるかもしれません。
しかし、エンタメの世界に限っては技術という定義がまず曖昧。技術より面白さ、目新しさ、刺激、得体のしれない魅力、そういうものが絶対的に必要な世界なので
もちろん圧倒的な技術が魅力になることもありますが、それだけで成立するということはない。もし技術を極めていきたいなら、受注仕事を受けていく裏方になるほうが向いているパターンもあるでしょうね。
できないできない、と思ってネガティブになってしまうのはメンタル的にもほとんど良いことがなくて、それだったらできると思えることを心行くまでやって、自信をもってやりつづける。
しかしそこでもどこかで壁にぶつかる。そのとき、はて、自分はいったい何ができるとおもっていたのか?となる。
でもその自信が持てた経験があれば、そこも乗り越えられる可能性が高いんですよね。なぜなら自信が根底に残っているから。
僕も小さいころから謎の歌に対する自信があったんですが、プロの現場やセッションでメンタルをボキボキに折られても、やっぱり根本の自信はなくなりませんでした。負けないと思って練習した。
そうこうしているうちにやっぱりそれなりにできるようになって、ほかのことも習得していく余裕が出てくる。そうして技量が広がっていく。
その原体験としての自信、というのは一生ものだと思うので、大切に、信じてやり続けたらきっと何かにつながると思います。