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いい音楽なら勝手に売れるって本当?

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Hiroshi Yoshida

2015-11-01

本当にいい音楽をつくれば勝手に売れる。僕もそう信じてやってきましたし、ある部分ではそこを諦めていません。しかし、

本当にいい音楽をつくれば勝手に売れる。僕もそう信じてやってきましたし、ある部分ではそこを諦めていません。しかし、社会人としても、営業マーケティングに関わってきた経験からいうと・・

いいものが勝手に売れるというパターンはほとんどない

なぜでしょうか??いいものがあっても、まず知ってもらわなければ話になりません。まず認知されること、これが当然ですがとても大事ですね。しかし、世の中には音楽なんて腐るほど溢れかえっています。音楽を聴きたい、いい音楽を探したいと思った時、あなたならどうしますか??

ネットで”おすすめの音楽”と検索しますか?

Itunesのヒットチャートから聞いていきますか?

最近なら、APPLE MUSICやLINE MUSIC やAWAのようなサブスクリプション型の音楽サービスでおすすめの曲を聴いてみますか??

いろんな方法がありますが、そこで質問。

その方法で探された時に、あなたの音楽が出てくる可能性はありますか??

ほとんどの人はないでしょう。アマチュアで活動していると、せいぜい自分たちのライブ映像をYOUTUBEにアップするとか、宅録した音源をサウンドクラウドにアップするとか、場合によってはTUNECOREで配信までしているかもしれませんが・・

要は、あなたの音楽がどんなに素晴らしくても知らない人に聞かれる可能性がとても少なければ、それが広まるのにとてつもない時間がかかってしまってチャンスを逃すということ。

お店の商品で例えるなら、そこのお店にある商品なら選ばれる候補には上がるけど、そもそもそこにないものは世の中にないものに等しいので、その良さが伝わることすらないということ。

だからこそ、デビューして自分を売ってもらうということはとっても貴重なことなんです。世の中にはいろんな広告が溢れかえっていますが、これだけの情報が行き交っている現代で、自分の商品を人に知ってもらうというのはとてもコストの掛かることです。

その辺に咲いている花よりも、綺麗な花屋さんで売られているものに目がいってしまうのが普通の人の感覚。

アーティストを花に例えるとわかり易いですね。普通の人が花が欲しいと思った時、どこに行きますか?花屋さんですね。世界に一つだけの花、にも歌われていますw

花屋の店先に並んだ色とりどりの花はどれもみんな綺麗ですが、
花屋の店先に並ばない綺麗な花というのが無限にあるわけです。

たとえ同じくらい綺麗な花だったとしても、いろんな理由で店先に並ばない花たちは、よほどそこに目を向けている人にしか目をつけられません。

そして特に日本人は悲しいかな、権威に弱いです。大きな歴史あるメディア(テレビ、雑誌)などに出ている、というだけで盲目的にすごい人だ!となってしまう傾向があるので、それが箔になって人の見る目が変わるということがあります。

だから、この現実をどう捉えるか?ということです。それを利用するか、新しい自分たちだけのやり方を探すか??そこは、チャンスがあるうちにきちんと向き合って考えておくべきことだと思います。

アーティスト志向の高い人はプロモーションなんて・・という考えもあるかもしれませんが、むしろあなたがやっている音楽やあなたのアーティストとしてのスタイルに絶対の揺るがない自信があれば、どんなプロモーションをしたっていい方向にしか行きようがないのでは?と思います。

それでも全部自分でコントロールしたい!という独立心溢れるアーテイストの人は自力で頑張る方法もあります。日本ではアーティストが自力でプロモーションのプランニングをして投資してくれる人を探して自分で売り出すみたいな流れはあまりないですが、そういった仕組みもクラウドファウンディングなどを使って増えていくかもしれませんね。個人的にはそういう人も応援していきたいと思っています。

http://camp-fire.jp

というわけで、自分はアートだけ追求したい、という人も、それで生活したいという気持ちがあるのなら誰かにプロモーションを委ねるとかして、自分をもっと世の中に出していった方がいいですよ。