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声量を上げる方法。歌に活かすための地声力。

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Hiroshi Yoshida

2016-02-16

声量が小さくてどうも声に力がでない、バンドの中で抜けてこない・・かといって無理に息を多く吐いて大きくしようとしても喉に負担がかかるだけ。どうやったら声を大きくできるのでしょうか?

声量アップの鍵は、声帯の閉鎖力。

大きな声を出そうとする時、息を吐く量を増やしたり、強くしたりして声を大きくすることももちろんできますが、それはたとえていうなら、ボロい車のアクセルを無理やり踏み込んで早く走ろうとするようなもの。

まず、音は声帯からしかでません。声帯原音というやつですね。声帯というあなたの喉仏の中にある弁のようなものが、閉じたり開いたりして空気の通るスペースを調整し、音程をコントロールしています。

上からみるとこんな感じ。

ざっくりすぎる図ですみません。

図中の空気の通り道に空気が流れることによって、声帯が振動して音が出るわけなのです。

この仕組みがわかるとなんとなくイメージでわかるかと思うんですが、閉じる時の力が強くて、支えががっしりとしていると、それなりに力強い息は必要になるけれども、その分力強く張りのある震え方をするのです。それが声量につながるわけですね。

多くの人はそこを意識せずに、息が漏れているような弱々しい閉じ方で無理やり息だけ強くして声帯を震わせて大きくしようとします。それだと、息が無駄に漏れて音に変わらないので効率が悪いばかりか、喉を痛めやすいんですね。

声量アップのために閉じる力を鍛える練習はどうしたらいい??

声帯を閉じる力(閉鎖力)を鍛える練習として、エッジボイス、ボーカルフライというのももちろん有効なんですが、声量アップという意味ではあまり実際の歌唱と結びつかないかも?

ボーカルフライとかエッジボイスとかって本当に使えるの?

クラシックの声楽の分野では、喉を引き下げて地声を出す、いわゆる、”声を胸に当てる”というようなクラシック的なあの歌い方を練習することで、閉鎖力も鍛えられるのですが、なんだかこれポップスで役に立つのかな?と抵抗がある人も多いはず。

そこで日本人にオススメなのは、フースラーメソッドでいうアンザッツ1番というやつで、平べったく鼻にかかったような、演歌歌手のような、お経のような地声?を練習すること。

これは僕も先生に習ってやってみたのですが、ちょっと志村けんさんのアイーンのような声というか?出川哲朗さんのような声というかw笑っちゃうような感じなんですが、声がものすごく響くのが気持ちいいんですね。

どちらかというとびーーんと響く声で、西洋的な発声からは遠いアジア的な声。でもなんだか、日本人にはこっちの方が合ってるなという感じが僕にはします。おそらく言語的なバックグラウンドの違いではないでしょうか。

自分でもびっくりするくらいの音量が出るようになっていくので、それを体感として覚えていくと、閉鎖によって音が大きくなるという感覚がつかめていくと思います。

もちろんずっとその声で歌っているとJPOPとしてはおかしいかもしれませんのでw閉鎖を鍛える練習でやってみてください!

そのうちハマって演歌歌手を目指す人も出たりして!?