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ミュージシャンは、やっぱり事務所に入ったほうがいい??

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Hiroshi Yoshida

2016-01-05

ある程度活動が軌道にのり、仕事としてギャラもそれなりにもらえるようになった時、フリーで活動するのか、事務所に入るのかということを考えることがあるかもしれません。

ミュージシャンや作曲家は事務所所属とフリーどっちがいい?

ミュージシャンといっても、アーティストなのか、サポートやクリエイターなど裏方なのかで少し考え方は違うように思いますが、フリーも事務所所属も経験してきた僕なりのメリットを考えてみたいと思います。

①事務所は営業をしてくれる。

これは特にアーティストの場合は、個人でやっていくより圧倒的に大きい力になります。事務所の経済力や実績でのつながり、営業力にもよるのは間違いないですが、何事も営業というのはとても大切で、どんなにいいものがあっても営業なしで勝手には売れないことのほうが多いです。

そしてアーティストの場合、個人でやるとどうしても”自分のことを自分で売り込むことの限界”を感じると思います。やっぱり、第三者がこの子いいよ!と勧めてくれたほうが信頼性があるんですね。特にその第三者が実績ある事務所だったらなおさらです。

クリエイターの世界でも、実績ある事務所だと事務所を信頼して仕事やコンペがたくさん来たりしますので、チャンスの量が違います。サポートミュージシャンだと、専門の事務所は少ないですが、独占的にそこの事務所がやっている現場というのも少なくありません。ただ個人のつながりだけでやっているという人もたくさんいますので、ジャムセッションや小さなライブのサポートなどで知り合いを増やしていけば潜り込めるチャンスは多いと思います。

②事務所は金銭面の交渉をしてくれる。

多くの事務所が売り上げに対する何パーセントかを配分してアーティストに渡すという形ですので、事務所としてもなるべく高い金額で仕事を取りたいわけです。そういう面で、不当に安いギャラで仕事をしたり、そもそもギャラが未払いだったりというリスクはなくなります。(ただし、その辺りもしっかりしていない事務所も多いので要注意)

フリーでやっていると金銭面の交渉というのが一番面倒だという声はよく聞きます。音楽だけに集中したいということであれば、なるべく煩わしいことはさけたいですよね。

③事務所は社会に認められやすい。

これも実績や規模によりますが、事務所は法人であることがほとんどなので、所属していることが不動産の審査などで有利に働いたりすることもあります。ただでさえ不安定で怪しまれやすい?アーティストという職業でも実績ある事務所所属ならちゃんとしている風に見られることもあります。

という風に事務所のメリットについてざっくり書いてみましたが、事務所にもいろいろありますので、契約するなら、 絶対に契約内容も調べ尽くして自分で納得してから契約しましょう。

事務所もビジネスでやる以上、タダでやってあげるということは絶対にないので、金銭的にも納得できる関係で、お互いに協力しあって成功できたら最高ですね。