Hiroshi Yoshida
2018-12-04
いくつになっても、歌うことは10代の頃のような気持ちを思い起こさせてくれる。
例えば鼻歌を歌ってしまう時。それは心が踊っている時だったり、遠い過去に思いを馳せる時だったり。
久しぶりに出会った仲間との宴会が盛り上がって、ついつい誰かが歌い出すなんてのもよくある。歳を重ねれば重ねるほど、十代のころにあった青臭い自意識からくる恥じらいがいい具合に解けて
いろいろなことが少しづつどうでもよくなる。それは肩の力を抜いて、今を楽しんで生きて行くために、とても大切な心のあり方だと思います。
TimeisMoney、という言葉を真面目に信じている人たちにとっては何をいうんだ!!という話でしょうが、僕は半分そう思って生きています。
野心、人より上に生きたい、そんな気持ちがないわけではないけど、そう思って生き続けるのは時にしんどい。
かといって、この世界のどこにも存在しない"安定"を求め、無難に生きるのも何かつまらない。
だったら歌えばいい。ドキドキ、ワクワク、心の高揚も安定も、喜びも悲しみも、歌の中に全部ある。
歳をとると何かと健康、長生き、そんな事ばかり気になってくるところもありますが、長く生きるより、どう生きるかの方がよっぽど大切。
日々が充実して、生きている喜びに溢れ、明日もまた歌が歌える!そんな毎日を送れたら幸せですよね。
芸術はそもそも意味なんてなく、体から湧き上がってくる衝動に任せて命を表明するものだと思います。それは生理現象のようなもの。
呼吸するように歌い、笑い、泣き、それを誰かと共有できるなんて音楽くらいのもの。音楽は言葉を超えた、命そのもののコミニュケーションだと思っています。
先日テレビでもやってましたが、毎日歌う習慣がある人は長生きする傾向があるとか。この辺の記事でも書いてますが、呼吸することの効果もあるし、セロトニンの効果、オキシトシンの効果なんかもありそう。
何かを得るため、とかそんな事関係なしに、ただ気持ちいいから、楽しいから、そんな心から溢れる気持ちを感じながら、歌い続けていきたいですね。