Hiroshi Yoshida
2015-05-13
アーティストにとって、時に現実は甘くない。やりたいことをやって生きる!と意気込んではみたものの毎日毎日生活のためにやりたくもないバイトを繰り返す日々。挙句のはてには仕事で疲れてしまって肝心のことができずに終わる一日。
いつになったらこの生活から抜け出せるのか・・・
今日も東京ではそんな夢追い人たちがもやもやとした気持ちをかかえたまま一人また一人と眠りにつくのでしょう。やらなきゃいけない、でも気力も体力も経済力も追いつかない・・
そんなラットレースから抜け出していくための戦略。
アーティストとして成功するという目標は果てしない、果てしなすぎる目標です。まず、進む道を決め、それが人に受け入れられるかすらわからないところを信じて、困難な道を進む。時に親にののしられ、友達の誘いを断り、お金もなく、痛いやつとすら思われながら、夢を追うことは、普通の感覚ならすぐ挫折するに決まってるんです。
だからこそ、最初は自己満足を積み上げましょう。そしてその自己満足をどや顔で世に放ち続けましょう。それでいいんです。人がどう思うかなんて、たくさんの人に聞いてもらわないとわかりません。1億人以上いる日本人のたった数パーセントに心から気に入ってもらえれば大ヒットなんですから。
大きな夢のために、とりあえず目先の目標は確実にやれるレベルのことでいいんです。それを確実にやれた、ということだけでも自信につながります。あれができるようになりたい!というのは簡単ですが、1日2日でできるようなことは、しょせん誰でもできるようなことなんです。物事を極めるレベルでやるなら、その1日をずっとずっと続けていける体制を長いスパンで考えましょう。
そして、行き詰まりそうになったら考えてみたいこと。
①生活費を見直す。
夢追い人なら夢だけ食べて生きろ。とは極論ですが、とくに若いうちしかできない無茶は買ってでもすればいつか人に自慢できるような武勇伝ネタになるというメリットも。
家賃などの固定費を下げる。誰かと同居する。風呂なしで我慢する。タバコはやめる、食費を削る。自炊する。
いろんな方法はあるけど一番大きいのはやっぱり家賃。
普通の発想で安いとこに住もうとばかり考えるといろいろ厳しい環境になるので、実家に開き直って居座るとか人の家に転がり込むとか??そういう周りへの多少の甘えもあなたが最終的に成功しさえすればむしろ笑い話になるはず。
そのかわり絶対に成功しなければどんどん周りからの信頼を失っていくということは肝に銘じて。いつか恩返しするという気持ちを忘れずに。
②モチベーションの高い人と付き合う。
だらだらと活動してしまう人たちはどこにでもいる。
やはり、成功している人たちと一緒に活動するのが成功への近道。恐れずどんどん近づいていくべき。
それによって本当に自分がそうなりたいか?ということも見えるし、そこに自分があっているのかもわかる。
本当にこの世界は人のつながりだけでできているのでとにかく人との出会いが大切。どんなにネット社会になろうがリアルな出会いには全然敵わない。
③思い切って一度やめてみる。
いろいろ行き詰まってしまったら思い切って一度やめてみるのもいい。距離をおいて違うことに没頭してみる。それでまたやりたくなったり、客観的に自分を見つめ直せたりする。
なぜかやめてみたら事態が好転することもよくある話。近視眼的になっていると感じたら一度離れて遠くから自分のやっていることを見てみるのもいいかも。
かくいう僕も、サラリーマン時代に一度音楽と離れて、仕事に関する本をいろいろと読み漁ったり、自炊を始めたり、自転車でツーリングしたりすることにはまって長距離を走ったりするようにしたら気持ちがどんどんポジティブになっていって、そこから音楽の活動もいい展開になったことがありました。
音楽は心にゆとりがあってこそのもの。