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夢中になれない原因は文字どおり、”夢”を見てないから。

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Hiroshi Yoshida

2017-08-05

昨日の記事から考えたことをレッスンの中でいろいろと語っていたら、より明確な言葉が出てきました。なぜあなたは目の前のことに夢中になれないのか??それはどこかで、夢ではなく現実を選んでいるからでは?

昨日の記事から考えたことをレッスンの中でいろいろと語っていたら、より明確な言葉が出てきました。なぜあなたは目の前のことに夢中になれないのか??それはどこかで、夢ではなく現実を選んでいるからでは?

これが実現できたら夢みたい、と心から思えることを実現できる方法を探す。

僕の人生で夢中になれたことを振り返ってみると、思い込みだったのかもしれませんが、目標に対して、これならいける!と思った瞬間にバーっとスイッチが入って掘り下げ始めて一気に駆け抜けていたような気がします。

それって、宝探しをしてて、ここに埋まってる、と確信できたらあとは夢中で掘るだけ。みたいな状態?

わかりやすい例が僕の大学受験の話。僕は大学受験を目の前にした高校3年の春、成績は全然及ばなかった志望校になんとなく憧れはもちつつも、どうせ無理だろう、とどこかで思っていたんです。

でも本屋さんで和田秀樹さんの早慶完全合格術という本を立ち読みした時、まさに体に電流が流れたように、これなら自分にもできる!と思った。

簡単にいうと、私立は3教科だけ勉強すればいいから、そこに労力を集中すれば合格できる可能性高いよ、というような内容でした。僕は早稲田にしか興味がなかったので、社会も覚えることが多い日本史や世界史ではなく、選択する人の少ない政治経済を選んで、とにかく他との差がつきやすい英語を勉強しました。

その作戦が功を奏し、見事自分が思っていた以上の結果を出すことができたのですが、それもまさにそのやり方を発見した時に”これは絶対いける!”という確信に似た何かがあったからやり遂げられた。

ありがちなのは、はなから第一志望の学校をどこかで諦めて、2、3番を目指してモチベーションもたいして上がらず無難なところに落ち着くだけのパターン。

もし音楽で食べていきたい!というような夢を持っている人なら、それは絶対にやめたほうがいい。そもそもそんなモチベーションでは仕事にすらならないと考えた方が無難です。

運良く何かに引っかかったとしても、もっとモチベーションの高い人が次々に現れてあなたの仕事を奪って行くでしょう。競争の激しいエンタメ界では当たり前の話です。

本当になりたい自分をどこかで諦めていないか??

これは僕自身も常に自分に問い続けていることなのですが、妥協して現実的な方法を選んだりすれば、どこかで気が抜けてしまう。そして仕事のクオリティも下がり、給料も下がる。

競争が激しいこの業界を何年か生きて、それは本当に感じることです。安泰な仕事を見つけたと思って慢心していればすぐに時代が変わって置いていかれる。本当にそのくらい流れの早い世界だと思います。

音楽を志すくらいだから、やっぱりどこかでスーパースター的な活躍を夢見ているもの。でもいろいろやって行く中で、自分よりすごい人をたくさん見たりして、無難に生きていけそうなところ、なんとなく同じくらいのレベルで居心地のいいところに安住しがち。

それではやっぱりハートに火がつかないんですね。どこで火がつくかっていったら多分、真っ当な方法で勝負して行ったらスーパースターになれないかもしれないけど、この方法だったらいける!!という自分だけの道を見つけた時、夢中でそこを走り出すんではないかと思います。

そんな時、他人の成功法則は全くといっていいほど参考になりません。 絶対にあなたにはあなただけの成功の仕方があるはず。

一番やりたいこと、夢みたいな夢を諦めず、それを実現する方法を考え続けて、あ、これならいけるんじゃない?!と思った瞬間に、あなたは未だかつてないくらいの集中力を発揮して走り出していると思いますよ。

追記:とりあえず、小さな成功を積み上げること。

リアルの世界では何もやりたいことが見つからないけど、ゲームには夢中になれる、という人は多いですが、それはなぜでしょうか??ゲームなら、とりあえずすぐプレイができて、成功、失敗がすぐにわかる。そしてだんだんとハードルが上がっていく。そんなわかりやすい設定があるからではないでしょうか?

何かに興味がある、やってみたい、と思っても、だいたいその道のプロに憧れてやり始めて、それを目標にしてしまうとすぐその差に落胆して当然。その道のプロなんてものすごい時間を費やしてその技術を習得していたりします。

例えばギターを弾くなら、いきなり高度な早弾きなどを練習しても結局何にもならないことが多いです。まずはゆっくりしっかり弾けるようになってから早くしないと、指の運びも無理があってどうしても弾けないことが多い。だからレベルの低い所から入って、そこで自信をつけていく、というプロセスが絶対に必要なんですね。こんな記事も参考に。