「バックコーラスってどんな仕事?」「どうやったらなれるの?」
僕はツアーのバックコーラスの仕事がきっかけで、プロのキャリアをスタートすることができました。その経験をもとに、バックコーラスの仕事のリアルをお話しします。
バックコーラスとは?
バックコーラス(英語ではBacking Vocal)とは、メインボーカルの歌にハーモニーを加え、楽曲に厚みと奥行きを出す役割のことです。
ライブやコンサート、レコーディングなど、音楽のあらゆる現場で活躍しています。テレビの音楽番組でメインアーティストの後ろで歌っている人たち——あれがバックコーラスです。
バックコーラスの主な活躍シーン
- ライブ・コンサートツアーでのステージ
- レコーディングスタジオでのコーラスパート収録
- テレビ出演・音楽番組でのバッキング
バックコーラスに求められるスキル
バックコーラスは、基本的に歌っている本人より上手くないとできないと言われています。
綺麗にハーモニーを聴かせたり、本人の歌を引き立てるのがお仕事。当然、本人が歌いにくいような音程だったり、リズムが悪かったりすると仕事にはなりません。
しかし、上手い、といっても、単純に技術的な問題ですので、音程、音量、リズム、この三要素が安定していて、声質が他と混じりやすい声で、歌い回しに癖がなければ問題ないと思います。
そういう歌の基本的な安定感と、さらに曲調によって歌い方を変えるなど、いろいろなバリエーションの声を自在に使い分けるスキルが必要です。
さらに場合によっては、譜面を読みながら歌えるとベスト。レコーディングなどで、いきなり譜面を読みながら歌うような現場もあるようなので、それができるとチャンスが広がりますね。
コーラスシンガーはどんな歌でも歌える柔軟な歌のスペシャリスト
と言うととってもハードルが高いような気がしますが、上にあげたような基本的なことができていれば問題ないと思います。
そして実際に仕事をどうやって得るか、そこが難しいところで、大体僕が知っているコーラスシンガーの人たちも、最初はミュージシャン仲間のつながりで誘われて現場に入り、そこからキャリアを積んでいくというパターンが多いようです。
ミュージシャン、特にコーラスというのはそんなに仕事量が多くないので事務所などもさほどありません。なので本当に業界の中でのつながりが大切。そのつながりを作るためにいろいろと行動していくのが大切です。
バックコーラスのオーディションって??
公にコーラスメンバーを募集します!というようなオーディションは少ないです。なぜならプロレベルのシンガーというのはそもそも限られていますし、公にたくさんの人をオーディションして一人か二人のコーラスメンバーを採用するというのは、時間的な効率も悪いし、そこまで力を割いてコーラスを選びたいというアーティストも稀だからです。
僕はオーディションという名目でアーティスト本人の前で歌ったりする機会を経て業界に入ることができましたが、それもやはり基本的にはプロかそれに近いところで活動している人たちがオーディションされるという場だったので、つながり無くしては呼ばれることもありませんでした。
やはり、業界は人脈の中で、みんながある程度認めた人が上に上がっていく、という暗黙の文化があるので、そこに食い込んでいくことは大切だと思います。
そういう面の話はこちらも参考に。
実力をつけ、人脈を作るために、ジャムセッションに行こう!
さて、じゃあどうやって業界で活躍するプロのミュージシャンとつながるか?僕の場合は都内各所で開催されている小さなソウル、ファンク系ジャムセッションのイベントに通いまくることで名前を売っていきました。実力を身につけるためにもオススメしますよ。今も頻繁にやっていそうなのは池袋 SOMETHIN' Jazz Club 下北沢 music bar rpmあたりでしょうか。僕たちが企画しているJ-POP JAMにもぜひ。
ホストバンドとして演奏しているプレイヤーはかなりの腕前でプロのバックでもやっている人だったりするので、そういう人に実力を認められて仲良くなっていけば自然と仕事につながっていきます。
もし運良く仕事につけたなら、小さな仕事でも、つながりを大切に。本当にこの業界はつながりだけで誘われたりして仕事が回っています。
どうしても歌を仕事にしたい!と思っている人なら、こちらの記事も参考に。
追記:やっぱりプロの世界は甘くない
こちらの記事にもかきましたが、そもそも"リードで歌える自信がないからバックコーラスならやれるかも?"というくらいのモチベーションでバックコーラスを志望している人がたまにいるんですが、それははっきり言って大間違い。
レベルの高いジャムセッションに行ってみればわかりますが、そもそもリードで目立っていないような子がコーラスとして仕事するケースはほぼ見たことがありません。そういう意味でもプロを目指すなら早い段階からレベルの高い環境にいって自分の実力を知りつつ、自分に足りないところを見極めながら修行していくことが大切。
あと、コーラスの仕事をしていても最初はアーティストとして自分のオリジナルを歌っていた人も多い。それをやっている間にいろいろな繋がりができて、プロデューサーさんに誘われてからレコーディングのコーラスをやり、それがきっかけでライブ現場のコーラスもやるようになった人とか、
ゴスペルクワイアなどで歌っていて、団体のコーラスが必要な現場から入る人もいますね。バンド系だと、仲がいいバンド仲間にコーラスを頼むということもあるようです。
つまり、コーラスは目指すものではなく、結果としてたどり着くもの
これはあくまで僕の考えですが、ただただいいシンガーを目指して活動した結果、コーラスなどの裏方の仕事にたどり着ける——と考えた方がいいと思います。
もちろん絶対バックコーラスがいいんだ!!という人がいてもいいと思いますが、上記の理由からやっぱりそう思うのです。
LIVEARTISTの体験レッスンでは、あなたの目指したい方向を聞いて、活動の方法などもアドバイスしますよ。
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