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歌手がタバコを吸うとどんな影響がある?

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Hiroshi Yoshida

2016-08-06

歌にタバコはよくない!というのは通説。でも、正直ポップスの歌手だと普通にタバコ吸ってる人たくさんいるんですよね。メジャーで活躍している人でも、タバコを吸う人もいます。しかし、後々どんな影響が出ることが考えられるか・・。

やっぱりタバコの乾燥は喉によくない。

実は僕も以前は、1日一箱くらい吸っていました。でもある時、歌手になる決意を込めバイト先の休憩所で、友人に、

これが人生最後のタバコだから!

と宣言して、その通りやめました。もうやめて10年くらい経ちます。そんな経験から考えられることも含めて、タバコの影響について考察してみます。

⒈あらゆる面での乾燥は声帯にダメージを与える。

声帯は粘膜のようなもので、振動してこすり合わされる動きをします。皆さんも想像に難くないと思いますが、それが湿っていないで乾燥していたら、どんな風になると思いますか?

想像しただけで痛いですねw

タバコの煙が、すごい勢いで口の中、喉を乾燥させます。水分補給をしたとしても、水分はそもそも肺に入るわけじゃないので気道にある声帯に触れることがなく、直接的に声帯を潤す手段にはならないんです。

このようなことを考えた上でも、やっぱりタバコは声帯にダメージを与える可能性があると思います。

⒉肺の機能を低下させ呼吸のパフォーマンスに影響する。

タバコが肺胞などに影響を与えて、呼吸する力が弱まってしまうことも歌には問題ですね。呼吸はやはり歌う基礎。息の使い方でコントロールできる部分も多いとはいえ、健康でたっぷりとした息を使えるに越したことはありません。

少しの運動で息切れするようになってしまったら、ロングトーンが伸ばせなくなるようなことも当然起こるでしょう。タバコの影響で肺の機能が低下してそうなってしまったら、とりもどすことはできるのでしょうか?

⒊最初はよくても、だんだん高音域が出にくくなったり、しわがれ声になるという実例は多い。

統計をとったわけでもなく、科学的な根拠もよくわかりませんが、タバコを習慣にしている人が、高音域が出にくくなったり声のハリがなくなったりという実感を持っている例も多いです。

実際僕の知りうる中で、タバコを吸うシンガーとそうでない人で、特に中高年になってきたときの声の若々しさが違う気がしています。

もちろん、タバコの他にもいろいろな要素があると思うのですが、(お酒も同じく乾燥させやすいので声が枯れやすい)やっぱりタバコの影響は大きいと思います。

ということで、長く、気持ち良く歌を歌い続けたいなら、タバコは控えた方が無難だと僕は思いますよ。タバコ代もバカにならない金額になってきている昨今、これから歌手を目指すみなさんは、もっと他のことにお金を回せるように努力してみましょう!

習慣を断ち切る方法は?

ダイエットできない、禁煙できない、浪費グセ等・・自分ではやめたいと思っていてもやめられないことをどうにかやめる方法ってないんでしょうか??

僕が禁煙に成功した経験から考えてみると、”何かしようとする意思を、より理想的な人生のイメージに変えてみる”ということだったかもしれないです。

つまりどういうことかというと、”タバコを吸ってお金を浪費する自分より、夢のためにがむしゃらに頑張る自分の方がきっと輝いてる”とか、”こんなにだらしない生活を送っている自分は本当に情けない”とか、そういう厳しい目線が自分を理想の生活へ向かわせるモチベーションに少なくとも僕はなったという事実。

もちろん、タバコを吸って僕より社会的に成功している人もいるし、どんな堕落した生活をしていても成功する人はいるし、それを他人がとやかくいうことではない。まして芸術家というのはそういう破滅的な人生を送った人も多い・・だからなんとも言えないことは僕も十分承知しているし、かつては僕もそういう価値観だったのだけれど、

今になっていろいろな人をみて来て思うのは、”それで、どう生きたいの?何を残して死にたいの?”、と問うた時に、心の底から何かを極めるべく、そのためにやれることを全てやろうとしながら生きている人の輝きにはかなわない。という事実。

人生には限りがある。その絶対的な事実を、なんとなくやり過ごしてただ生きるのか。それとも、少しでもこの限りある人生を有効に使うべく、心の底から何かを実現するために、持てる命、少ない才能、努力できる時間を総動員して何かに賭けるのか。

そんな風に考えた時に、例えば野球選手でいうならばイチローのように、できる限りの、考えられる限りの努力を全てやろうとする人には僕は心打たれるなと、長く音楽をやり続ければ続けるほどに思うようになりました。

ロックンロールスターにも到底なれてなかった27才の時に、僕は”どうにかして音楽を続けて、どうにかして生き残る”という戦略に切り替えた。もう天才的なスターじゃないことはわかってる。それでも、やり残したことがたくさんあるし、まだまだこの道でやりつづけたい・・

タバコがなんとなくかっこいい、という若気の到りからなんとなく習慣になってしまって、中毒になり特に意味もなく続けてしまう。何か一息つきたいときに他に選択肢がないからまた続けてしまう。僕もそんな感じでした。

でもこの記事に興味があるということは、きっと何かしらの負い目を感じつつタバコを続けているのかもしれませんね。それならばその習慣は、もっと大切な、人生をかけてやりたいことのために、断ち切る方がいいのかもしれませんね。これらの記事もぜひ参考に。