title image

メロディーにコードをつける方法。

image

Hiroshi Yoshida

2016-07-03

作曲を始めたばかりの人が一番困るのは、メロディーが浮かんでもそれに合うコードがわからないこと。これができるようになるのって、結構時間がかかるんですよね・・。どんなことを練習していったらわかるようになるの?

まずはメロディのキーを知ること。それができれば8割できたも同然。

まず、キーの概念をわからずにやみくもにコードを勘で当てて弾いていっても日がくれると思います。だいぶ最初のころはぼくも一生懸命そうやってましたね。挫折しましたけどw

キー(調性)とスケールコード理論の基礎③

メロディからコードをつけるならまず、浮かんだメロディのキーを探りましょう。探り方としては

①まず、メロディの音がなんの音でできてるか探る。

例えば、メロデイがドレミファソラシドでできていれば、キーはCメジャーである可能性が高いですね。曲が明るめならCメジャー、暗めならAマイナーかも?それぞれのキーのスケールの構成音を探って、そのルートになる音を勘でさぐれれば、キーがわかります。

最初はそのオケにあわせて、適当にいろいろなキーでドレミファソラシド(移動ドでね)を弾いてみると分かりやすいですね。

しかし、JPOPなどでも部分的に転調していることは多いので、そのあたりもいろいろコピーしていけば経験的にわかるようになります。

②キーがわかったら、そのメロディのバックで鳴っている和音がどれなのか、ダイアトニックコードの中から探る。

メロディからキーを把握できたら、楽曲のベース音(一番低い音)を聞き取りましょう。そうするとダイアトニックコードのあたりがつけやすいと思います。

ダイアトニックコードを覚えよう。コード理論の基礎④

だいたい、サビだったらトニック、サブドミナント、もしくはマイナーで6tnのコードから始まってたりするのが多いですかね?これもケースバイケースなので一概に法則性があるわけじゃないです。

でもキーが一貫してるなら、ダイアトニックコードの中のどれかのコードである可能性は高いですね。7thとかテンションが入っている可能性もありますが。

メロディにコードをつけるって、プロでもリハーモナイズといって、いろいろな付け方をして個性を出したりする奥深い領域。アレンジ次第でかなり人によって違うし、そこでセンスが問われるんですよね。

だからいろんな曲をコピーして、サウンドを体に染み込ませていけば、自然とそのメロディのバックで聞こえるハーモニーがわかるようになります。そうなるまではひたすらコピーしていくのが最短でコードをつけられるようになる方法です。

ただコピーするだけでなく、そのコードがキーのダイアトニックコードのなかのどのコードなのか?ということも意識して覚えていってください。

こちらの一連の記事などを参考に、いろいろ分析してみてください。最初は面倒くさいですが、誰かの曲のコピーでしか成長できませんよ!!

コード理論の基礎

というわけで、 やっぱり最初はコード進行からメロディをつける方が簡単。セッション感覚で、いろんなコード進行を学んでいきましょう。そうやっていくうちに、ハーモニーの感覚も鍛えられていきますよ。

2018-12-02追記:コードをつけられるようになるにはやっぱり時間がかかる。

文章だけで説明するのは難しいところが多いのですが、浮かんだメロディにコードをつけることや、聞いた曲のコードを耳コピすることはどうしてもある程度の経験が必要です。

音楽理論もそうですが、すぐにマスターできる方法があればいいんですけど、絶対に全てが法則通りではないので、わからないコードが出てきた時にすぐ挫折しそうになります。

結局は、いろいろな曲をコピーして、自分の体に響きをストックして、すぐに反応できるようになるのが一番。そうならないと逆に 使えるレベルの技術になりません。そこは辛抱が必要なんです。

シンガーでオリジナル曲も作りたい、メロディは浮かぶけど、コードがつけられない・・という人はよくいますが、そう言う人がコードを覚えたいと言って来るのはいいのですが、コードを覚えようと思ったら楽器も弾けないと事実上かなりツライ。

だからある程度本気で楽器も習得するつもりがなかったら、誰かと組んで曲を形にし続ける方がいい場合もあります。やっぱりピアニストの方がいいコードの流れを思いついたりしますので。

もし、作品を作りたいけどコードを当てられない!という人は、レッスンの中でもコードを当てはめて音源まで完成させたりできますので、ぜひ相談してくださいね。