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ダイアトニックコードを覚えよう。 コード理論の基礎④

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Hiroshi Yoshida

2016-04-08

作曲を学ぶ上で大切な基礎、として、キーの概念がありますが、それについてなんとなく理解できたら、ハーモニーの基礎、コードについて学びましょう。その第一段階としてダイアトニックコードについて解説します。

ダイアトニックコードとは、キーの中の音を使って作られる基礎的な和音のこと。

こちらのページで解説した、キーの概念がつかめたなら、次はそのキーの中で作られる和音(コード)を考えていきましょう。とりあえずはCメジャーキーについてだけ考えます。

まずはごく基礎になる3つの音を使った和音(トライアドともい言います。)ピアノの鍵盤でいうと、Cメジャーキーのスケールの中で音を一つづつ飛ばして3つの音を弾いてみると、コードが7つできます。この例ではキーがCで考えています。

白い鍵盤をずらしていくだけ。簡単ですね。

左側に書いてあるコードネームはそれぞれ

C              (シーもしくはシーメジャーともいう)
Dm          (ディーマイナー)
Em       (イーマイナー)
F              (エフもしくはエフメジャー)
G             (ジーもしくはジーメジャー)
Am         (エーマイナー)
Bm♭5   (ビーマイナーフラットファイブ)

ということになります。

そして、Aマイナーキーで考えてみましょう。Aナチュラルマイナースケールで考えると、基本的には並びを変えるだけ。でも、Emコードだけは、響き的にEにしたほうがより進行が強くなるのでEで覚えても大丈夫。(ハーモニックマイナースケール上のコード。)だから

Am         (エーマイナー)
Bm♭5   (ビーマイナーフラットファイブ)
C             (シーもしくはシーメジャーともいう)
Dm         (ディーマイナー)
E          (イー)
F              (エフもしくはエフメジャー)
G             (ジーもしくはジーメジャー)

つまり、まずこれらのコードを覚えれば、Cメジャーキーの曲と、Aメジャーキーの簡単な曲が作れちゃう!ということです。

ここにあるコードの名前は、将来バンドなどで他の人とやりとりすることがあるかもしれないので覚えたほうがいいと思います。

これらの3和音になれたら、4和音にもチャレンジしてみましょう。同じ要領で、音を一つ飛ばしてもう一つ音を重ねてみます。

Cのダイアトニックコード、4和音

それぞれ読み方は

CM7             (シーメジャーセブンス)
Dm7          (ディーマイナーセブンス)
Em7       (イーマイナーセブンス)
FM7           (エフメジャーセブンス)
G7             (ジーセブンス)
Am7        (エーマイナーセブンス)
Bm7♭5   (ビーマイナーセブンスフラットファイブ)

となります。マイナーキーの場合は同じように、EをセブンスにしてもOK。

Am7        (エーマイナーセブンス)
Bm7♭5   (ビーマイナーセブンスフラットファイブ)
CM7             (シーメジャーセブンス)
Dm7          (ディーマイナーセブンス)
E7       (イーセブンス)
FM7           (エフメジャーセブンス)
G7             (ジーセブンス)

コードネームや、構成については別記事の、スケール、コードの構成音などについての記事もいろいろと読んでみるうちに理解できてくるかと思います。

コード理論の基礎 ②コードの構成音と意味

コード理論の基礎 ③キー(調性)とスケール

ここまで説明しておいてなんですが、なるべく理論で考えるのではなく、サウンドを体に染み込ませて、自然に頭で鳴っているコードが再現できるようになるのが大切。ダイアトニックコードは大きな土台になりますが、これからそれ以外にも使えるコードを理論づけながら勉強していくと複雑なので嫌になるかも?w

だからここまでの話がすんなりわからない、って人は、とりあえずまた時間おいて、ひたすらいろんな曲のコピーなどを繰り返して頭に浮かんだコードでオリジナル曲を作る、そしてまた気が向いたときに勉強してみる、とかでもいいと思いますよ。