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音楽、歌は感情が大切というけれど・・感情だけではどうにもならない。

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Hiroshi Yoshida

2016-01-31

まだまだ未熟なうちは、たくさん練習しているのに思ったように演奏できない、歌えない、たくさん考えているのにいい曲ができない・・そのイライラでやめてしまいたくなることありますね。そんな時にどうやってまた気持ちを切り替えていくか。

音楽は感情の表現であるがゆえに、本気でやろうとする人は多感な人が多い。

ミュージシャンはだいたい、どこかしら普通の人よりいろいろなことに敏感だったり、神経質だったりすることが多いような気がします。

もちろん生活におけることは無頓着だったりすることも多いのですが、こと音楽においてはすごく神経質だったりすることが、その人のプレイのクオリティに影響しているような気がしますね。

少なからず僕が見てきたメジャーで活躍しているアーティストさんたちも、なにか普通の人が異常と思うようなこだわりをどこかに持っていたりします。その強烈な意志が違いになっているんですね。

だから、絶対にこうしたい、という思いが強すぎて、うまくいかないことが人一倍悔しい、いい曲ができなーい!!!悔しいー!!!・・そんな経験、僕も今でもありますよ。

僕もまだまだ20年近く音楽を一生懸命僕なりにいろいろとやってきたつもりですが知らないことばかりです。まだまだあれができるようになりたい、これができるようになりたいと日々思っています。終わりなんてないのです。

例えば、せっかくのチャンスをものにできなかった時。

オーディションに落ちる、ライブで失敗する、そんな時は本当にやめたくなりますね。でもそこが続けるチャンスですよ。

もうダメかも・・・と思った時こそ、続けるチャンス。

イチロー選手をみてください。あのストイッックすぎる努力を積み重ねて、日々打席に備えて100パーセントの力を出しつづけていても、打率は100パーセントではありません。

歴史に残る大打者であっても、打率は3、4割。うまくいかないことの方が多いんです。

だから何よりも大切なのは、打席に立ち続けることですね。そして、その悔しさをバネに、自分を磨き続けることを怠らないことです。

失敗した時、ちゃんと自分の生活を振り返ってみてください。必ず、もっとできたことがあります。本当はやったほうがいいとわかっていたのに、やらないでいたことはありませんか??

そういうことを一つ一つノートに書き出すのもいいです。

悔しいことも人はすぐ忘れます。なにもしなければ2日後には簡単に今までの生活に戻っているでしょう。

本当にごく基本的な生活のことから一つ一つ見直してみるといいです。失敗して悔しい思いをした時こそ変わるチャンス。心の傷が深いほうが、決意が固いはずですよね。

気持ちだけあってもいい音楽はできない。その気持ちを持っていく方向をコントロールすること。

結局音楽も、スポーツなどと同じように、あなたのセンスを研ぎ澄ませ、それを表現するための技術の積み上げた人だけが、何かを表現できるようになるもの。

誰かと同じようなものにしようと思ってやっていれば、全く同じにはできません。一人一人体のつくりも違ければ育ちも文化も違うのです。なにかがうまくいかない時、お手本の誰かみたいにできない時に”自分は才能がない”と思うことだけはやめましょう。才能という言葉には何の根拠もありません。

あなたにはあなたのやり方がきっとあります。スポーツと違って音楽はだれかと同じ土俵で競争する必要もないのです。自分だけのやり方で人の心を動かす、という一心で取り組めば、きっと突破口はあると思いますよ。