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助けが必要なのに、助けてと言えない人に。

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Hiroshi Yoshida

2018-12-09

何かをやりたいけどできない、でもなるべく自力でやろうともがいてしまう。恥ずかしいから?迷惑かけたくないから?否定されるのが怖いから?自信がないから?

生きていることは、誰かに迷惑をかけること。

最近何かで見た、インド人の教えに感銘を受けたのですが、

人に迷惑をかけてはいけない、ではなく、誰もが人に迷惑をかけて生きるのだから、自分も人に対して寛容でなければならない。

というようなことだったと思います。僕もずっと、なんでも自分で完結させようといろんなことを頑張ってきましたが

振り返ってみると一人でやっていたつもりでも、いろいろな人の手助けがなければ成り立たない事ばかりだったし、たくさんの人に迷惑をかけてきたと思います。

アーティストとしての活動なんてなおさら、”だれかに応援してもらってなんぼ”なので、関わって、支えてくれる人がどれだけいるかで、 成長のスピードが段違いに変わると思います。

だれかの後押しがないと行動を起こせないアーティスト。

才能があるアーティストでも、積極的な人ばかりではありません。うちに込めた熱意で裏ではものすごくストイックに練習しているけど、いざとなると世にしられるための活動には引っ込み思案になってしまう。

タレント、モデルさんなんかでも、自分ではやる気がなかったけど、誰かが勝手にオーディションに応募して受かったからずっとやっているという人も多いですよね。

そもそも、そういう客観的に見た上での魅力を持っている人しか、応援してくれる人が現れない、というのももちろんありますが

誰かが本気で何かをやりたい、と思って行動を続けていれば次第に人が応援したいと集まってきてくれるものです。僕にとってはそれがJ-POPJAMですね。

ソロアーティストとして活動していた時には、やはり周りの人たちと一緒に成功したい、という気持ちが薄かったなと振り返ってみて思います。そういう経験があって今があるので、良い教訓です。

だからこそ、LIVEARTISTとして、指導者として思うこと。

人間は自分で自分の事が見れないという致命的な欠陥を持ってます。僕が知りうる限りでも、才能ある人たちはかなりのレベルで自分を客観視する能力をもっていると思いますが、それでも周りの意見がなければ狂っていく。

人の人生には山もあれば谷もあるし、状況によって自信があったりなかったり、ポジティヴだったりネガティヴだったり。そんな心持ち次第で周りの見え方も、接し方も変わってしまうような弱い生き物です。

だからこそ、お互いに確認しあえるような信頼できるパートナーが必要。”致命的な欠陥”と先には書きましたが、実はそれは神様が、”人間は一人では何もできないよ”ということに気づかせるために、わざとそうデザインしたのかもしれませんね。