Hiroshi Yoshida
2017-09-07
実力イコール魅力、実力イコール売り上げ、とはならないのが世の常。しかし圧倒的な実力を持った人たちは、やっぱり常に魅力を持ち続けるものです。
1曲250円で自由に使える音楽配信サイト「250music(ニーゴーマルミュージック)」オープン!
こちらで試みられている新しいサービスは、日本のトップミュージシャン達が作った上質な音楽を、低価格で、いろいろな用途で使えるようにするサービス。
JASRAC問題などでなんとなく騒がしくなってきた既存の音楽産業を取り巻く、著作権にまつわるめんどくささを解決する提案として面白いと思います。
結婚式などで来賓に配布するDVDの中に日本のヒット曲を使いたい!という要望は多いと思いますが、とにかくややこしい。そしてそんなにお手軽な価格でもない。
そんな理由で泣く泣く洋楽が使われているケースって多いと思います。
そんな事だけじゃなく、一億総クリエイターのこのご時世、映像のBGMが欲しいけど、どれなら使って良くて、どれはダメなの??ってのもわかりにくいしフリーのものはなんかレベル低い・・
そんな所をついたサービスでしょうか。
僕も個人的にそういう方法で音楽を発表しても面白いなーと考えているので、偉大な先輩方がこういう取り組みに共感しているというのは面白い流れだなあと思います。
既存の音楽産業が音を立てて崩れていっている昨今、最後に残るのは確固たる実力をもった、ミュージシャンの生み出す音楽。
そういう意味でミュージシャンがいなくなる日は来ないけど、その周辺でビジネスをしていた人たちは少なくならざるを得ない。
ミュージシャン達がいい音楽を生み出しさえすれば、それが万人に広まってミュージシャンにほぼ返ってくるようなスマートな仕組みができれば、音楽文化にとって一番健全な事なのかもしれません。
インターネットによる革命によって、音楽業界がそういう方向に進んでいるような気がしています。