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共鳴こそが心を震わせているのかも。

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Hiroshi Yoshida

2019-07-03

高校時代の物理の先生が退職される時に、自然界でもっとも好きな現象は共鳴だ、というスピーチをしていたのを今でも鮮明に覚えているのですが、まさに音楽というのはあらゆる意味での共鳴なのではないかという気もしていて。

同じ固有振動数をもったものに振動が伝達する。

シンプルな物理法則ですが、改めて考えると不思議。離れたところにあっても、同じ音がなっていれば同じように物質が震える。なんかテレパシー的な神秘性もありますよね。

人間の心の共鳴もそんなものかもしれない、とよく例えられますが音楽にはそんな効果があるのかもしれません。

ほとんどの音楽には、低いところから高いところまで広大な帯域の周波数が含まれていることが多いので、どこかの周波数のポイントでその波動が体のどこかを震わせ、それが感情に影響するとか、突き詰めて研究したらあるのかもしれません。

耳で聞いているだけではなく、体で感じる音の中にも大いに心に影響する部分がありそうですね。

リズムというのもある種の大きな波で、その中でより細かな波が音の周波数だったりするのかもしれない。そう考えると音楽の感動はある種の共鳴現象だったりするのかも。

自然に踊りたくなるグルーヴなんてのもありますが、まさにそういうことなのかもしれません。

そっから飛躍した仮説、共鳴力??

とまあこんなことを改めて考えたのは、歌の表現力というのがどこからくるか??というようなことを定義してみたいなと思った時、まず感情の表現、ということが浮かんだのですが

感情表現ってどういうことだろう??と突き詰めると、感情ってみんなが共感するから意味あるんだよな?というようなことを思いまして。

当たり前なんだけど、誰かが笑っていると笑いが伝染したり、悲しい物語を見ていると泣けて来たり。それをあえて表現する、ということはある意味そこに共感してもらえるように表現できる必要があるわけで。

それができない人、やってるけど嘘っぽい人、そもそも表現ができない人、いろいろいる中で、その差はどこから生まれてるのかなあ??とか考えてみるわけです。

ものすごく教えるのが難しい、言葉にするのも難しい、でも歌や芸能に関わる人にとってとても大切な、今まではセンスとか言って終わらせられていたようなことを説明できて、習得できるようにできたらいいなという思いはありまして。

そうするとおそらく今まで大真面目には語られてこなかったような深い精神的な話とか、物理法則としてのより深い研究とか、いろんなことに目を向ける必要がある。

歌うテクニックとかももちろん大切だけど、いわゆるセンスがいい人、というのはそういう説明のつかない力で技術を超えて感動を生み出したりするわけだから、そこも大真面目に研究していきたいなあと思ったりします。

私はこう思う!みたいな人がいたらぜひ語り合ってみたいもんです!!