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キーが高けりゃいいってもんじゃないけど。

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Hiroshi Yoshida

2018-12-07

曲のキーを決める時に、どんな設定にするか?若いうちは高めでも、だんだん下げないと歌えなくなるパターンもよくあるし、発声の問題もあるけど、最終的に判断する基準は。

キーが高すぎて辛いなら、迷わず下げる。

当たり前だけど、人前で歌う、自分の楽しみで歌う、そんな時にキーが高くてきついと感じるなら 下げるのが賢明

きついと感じてるくらいなら、聞いている人もきついですから。練習のためにたまにキーをあげて歌ってみるのはいいですが、発声の練習だと思っていないとだんだんメンタルも自信がなくなってくる。

でもどうしても、カラオケなどで原キーで歌いたがる人がいて、気持ちはわかりますが、発声練習を積み重ねて、当たり前のように歌えるようになってからそのキーで歌うのが正解。そうじゃないと喉を潰したりという弊害も出ます。

そもそも自分の声の魅力、歌の魅力はどこにある?

そもそも高い声が出ないのであれば、あなたの声の一番良い部分は他にあるはず。ファルセットなら綺麗に出るという人もいるし、地声の張りだったり、優しさだったり。リズム感だったり、感情豊かな表現力、言葉の伝え方だったりするかもしれない。

そのゆとりがなくなってしまうようなら、聞いている人も余裕がなくなってしまいます。心地よい歌はやっぱり歌っている本人が心地よいことが第一。

とはいえ、魂を削って高音を歌っているスターも。

しかし歴史上にも、売れている歌手でも、もともと持っている声の限界を越えようと血の滲むような努力をして高音を出し、売れた人もいます。

カルーソーという昔のオペラ歌手はまさにそれで、独自にかなり体に負荷をかけたトレーニングもしていたようです。そのせいで、最後は若くして悲惨な死を遂げました。

現代のポップス歌手も、曲のキーはどんどん高くなる傾向がありますね。無理に発声しているという感じはしないでも、歳をとると無理が出てきたりするパターンもよくある。発声法で改善できる部分も多々ありますが、 若さゆえのエネルギーが魅力ということもあるので、発声でカバーしても、勢いで高音を出している時のニュアンスとは違ってしまう場合もあります。

結局は自分がどこに行きたいか。

短命に終わるかもしれないやり方で、無理に結果を求めるのもリスクではありますが、夢にかけたい!どうしても高い声が出したい!という人はそこにこだわって練習するのもいいと思います。

でも僕の場合は、いろいろ練習して、ミックスも出せるようになったけど結局自分の声の魅力ある音域は昔とあまり変わらないレンジのような気もしています。やっぱりそれが自然なんですかね。

でも総じて発声自体がとても楽になったので、歌うことがますます楽しいと思えています。またカバー動画なんかもYOUTUBEにあげてますので、興味あるかたはぜひ見てください!