Hiroshi Yoshida
2016-02-13
初心者が最初に、コード表などを見てその数の多さに絶望する姿をたくさん見てきましたが、あれって本当に全部覚えなきゃいけないんでしょうか?というあなたに。
ギターのコードで挫折するポイントの一つは数が多いこと。一番基本のトライアド(三音の和音)だけでも12個、そしてフォームの違う形がいくつかあったりしますね。そんなことをメジャー、マイナー、セブンス、ハーフディミニッシュ・・とやっていくと天文学的な数になります。
もちろん将来的には、即座に反応できるくらい全てを覚えるにこしたことはないんですが、弾き語りでオリジナルを作りたい!という風に考えているのであればとりあえず、幾つかの代表的なキーのダイアトニックコードから覚えるのがオススメ。
最初に覚えやすいのはCのキーのコードとかGのキーのコード、つまり
C,Dm,Em,F,G,Am,Bm7♭5の7つと
G,Am,Bm,C,D,Em,F#m♭5の7つ。
その中で、キーの中で特に大切なトニック、サブドミナント、ドミナント、その3つのコードを覚えましょう。
Cのキーのコードなら
C,F,Gの3つ。
Cがトニック、Fがサブドミナント、Gがドミナントです。
Gのキーのコードなら
G,C,Dの3つ。
Gがトニック、Cがサブドミナント、Dがドミナントです。
最初はCから覚えよう!という教則本なども多いでしょう。
ピアノだと白い鍵盤だけ弾いていればCのキーになるのでそこが基礎になり、そこから教えることが多いのですが、ギターの場合Cのキーをいきなりやろうとすると初心者にとって最大の難関Fコードを避けて通れないので、ギターならGのキーから始めてみるのもいいと思いますよ。
そして、作曲の基礎として、G,C,Dの3つのコードを弾きながら、適当な音を歌って遊んでみてください。順番はG→C→D→Gとかでいいでしょう。
使える音は,G,A,B,C,D,E,F#つまり、ソラシドレミファ♯。
特に、DからGに向かう進行は重要です。終わったーっていう感じがするのがわかりますか?
ギターという楽器の特性として、左手で押さえていない部分の弦の音、つまり開放弦をうまく使うことで、オープンで綺麗な響きが得られるので、CのキーよりGの方がいろいろと簡単に美味しい技が使いやすいというのがあります。そのへんはまた紹介していきますね。