Hiroshi Yoshida
2023.3.28
ボイトレの基本でよく言われることで、
といわれますが、僕もちゃんとボイストレーニングをやるまではそんなに意識したことなかったんです。
あくびをするときのように、喉の奥が開いた状態で発声すると楽に響きのある高音を出すことができますが、高音を出すとき喉が上がってしまうのが癖になっている人は、その状態で高音を出そうとする感覚をつかむのが難しかったりしますよね。
高音を出す時に喉が上がってしまうと、喉を締めてしまうので高音を出しにくく、さらにのどを痛めてしまうばかりか、細い声になってしまうので、そこを改善するためにのどを開くのが基本です。
喉を開くのは、喉頭の位置を下げるのと同じ。オペラ歌手のようなイメージですね。
え、じゃあずっとオペラ歌手みたいに歌えってこと??
最初に喉を開け、喉頭を下げろと言われたとき、僕もそんなのかっこ悪いしポップスには向かないだろうと否定していたんですがw
常にそこまで喉頭を下げなさいという意味ではなく、自分の歌の感じを変えない程度に下げたほうが、特に高音域においては楽に発声できるんです。
特に自分の出しにくい音域に行くほど喉を下げていくイメージで練習すれば、自然な自分の声を保ったまま楽に発声できるようになります。
この動画にあるような2オクターブジャンプのスケール練習は僕もよくやったんですが、チェストからミドル、ヘッドボイスまで自然に切り替えができるように癖をつける練習としてとても有効です。
しかしですね、ここからは僕なりの持論ですが
特に日本人のロックシンガーなんかはボイトレなんてやらずに喉声のまま無理やり発声している人も結構います。
それはそれで通る声になるし、突き刺すような鋭さが必要なジャンルもあるでしょう。そしてその技術としての未熟さが、青臭さとしての表現だったりするところもあると思います。
ただ、それをずっとやり続けると喉を壊す可能性が高いことだけは覚えておいてください。
プロのシンガーでも、売れるまでは特にボイストレーニングなどを受けず我流の歌い方でヒットして、ツアーなどで喉を酷使するようになって喉を壊してしまい、初めてボイストレーニングの重要性を感じて練習する人も多いです。
時間はかかりますが、ミックスボイスを自分なりに習得して、声を自分で調節できるようになれば、あまり印象を変えずに尖った感じのミックスボイスを楽に出すこともできるようになります。
そういう意味でもボイストレーニングは細く長く続けていくことをお勧めします。