Hiroshi Yoshida
2016-03-26
歌う時にまず言われる、腹式呼吸。これっていろいろ賛否両論あるんですよね。僕も前にも書いているテーマです。でも確かに、お腹周りの筋肉を使うことで声が変わったりすることはみなさん感じているはず。考え方のヒントを一つ。
呼吸法ですから、歌う上で肝心なエネルギー源である息を送るためにやるんだという意識ばかりでおりましたが、面白い動画をみつけました。
こちらの松永敦先生によると、いわゆる腹式呼吸をマスターして、横隔膜を引き下げることで、喉頭もさがり、いわゆるハイラリンクスを抑えたり、音の響きに深みを増したりする効果があるということです。
そして、歌うためには腹式呼吸でも、胸式呼吸でもどっちでもいい。が、腹式呼吸の方が自然だからそれが普及している、というようなことも言われてますね。実際の呼吸はいろいろあっていいし、場面場面で無意識に使い分けられている可能性もあると思います。
この動画では、丹田を外側に押し出すような感じで!という風に言われていますが、いわゆる息を吸った時にお腹を膨らませる、一般的な腹式呼吸の感覚でもそんなに違いはないかもしれません。
僕もずっとお腹あたりを押し下げる(固める)と喉が下がって、パワフルな高音を出せるような感覚があったので、これはあり得るなーと感心しました。
こちらでも書きましたが、
息を支える感覚、についても言及されていて、お腹は意識しないで吐くだけでいいということが言われてますね。僕もこういう感覚だとおもいます。
やっぱり、横隔膜をうまく使えるようになるのは、歌う面でいろいろ有益な部分がありそうなので、ぜひマスターしたい感覚ですね。
腹式呼吸を練習して、横隔膜を下げる、という感覚がわかる人で、高音域がどうしても苦しいという人がいたら試してみてください。