Hiroshi Yoshida
2015-07-23
もしあなたが歌う上で答えに迷ったら判断する基準はただ一つ。
自分が気持ちいいかどうか。
こんな歌い方が流行っているからこう歌うとか、憧れの誰かみたいな歌い方をするとかではなく、一番大切なのはあなたがどう感じて歌っているかということ。
特に、歌をいろいろと習ったりするともっとこうした方がいいとかいろいろ言われて、自分のなかでの基準がわからなくなってしまう人も多いですよね。
そんな時に僕がよく言うことは、
答えはあなたの体が教えてくれるよ
ってこと。
あなたの体の感覚で、気持ち良く音がなっている、体が振動している、音程が綺麗にハモっている、楽に声帯が鳴っている、息が効率よく音になっている、マイクに音がのっている、リズムに気持ちよくのれている、
というような感覚は、あなたが感じて、見つけるしかない。
自転車の乗り方をいくら口で説明しても最後には自分でバランスをとって走り出してもらうしかないのと同じで、ひょっとしたらその過程で転んだり怪我したりもあるかもしれないけど、そこを自分で踏み出して掴んでもらうしかないんです。
あなたが気持ち良く歌っていれば、その気持ち良さはきっと聞いている人にも伝わります。
あなたが迷いながら歌っていれば、その迷いも伝わります。
だから練習するときも、自分の感覚を一番大切に。
ステージに立てば、隣でコーチに、もっとピッチを!もっとリズムを!!と言ってもらうわけにはいきません。
自分の感覚しか頼るものがないのです。
だからこそ、普段からその感覚を研ぎ澄ましていきましょう。