母音の調節って?広い音域で声を自由に行き来するために。


高いキーの曲でも、あの曲なら歌えるのに、あの曲ではどうも歌え無い・・という経験ありませんか?ひょっとしたらその曲の歌詞の母音が関係しているかもしれませんね。

ミックスボイス完成の為に、ある程度つかめてきたら母音を意識してみよう。

母音によって、高音域に行きやすかったり行きにくかったりするのはなぜか?それは母音によっても声帯周りのポジションがどうしても変わるからです。

いーえーあーおーう

日本語なら、ざっくり言ってこの順番に段々発声する位置が下がってきます。連動して前から後ろにも位置が変わります。

つまり極端に、”い”の母音だと、ハイラリンクスぎみになりやすく、”う”の母音だと逆にロウラリンクス(低く深い声のポジション)になりやすいということですね。なんとなくイメージできますよね?”い”は尖った明るいイメージ、”う”は柔らかく暗いイメージ。

で、更に言うと、ハイラリンクスになりやすいということは、地声にかかりやすくなる(閉鎖が強まる傾向)になり、ロウラリンクスになりやすいと裏声に入りやすくなります。

これらを意識してみると、自分の歌いやすい曲がどういうことになっているかわかったりしませんか?

特に、その傾向を意識した上で、支えのある裏声の練習や、裏声と地声の切り替えでひっくり返りが母音によって起こら無いように気をつけて練習してみてください。

高音域では母音の開きも重要。

さらに、母音を発する際の”開き”も重要です。開きについては”あ”が一番開きやすく、次は”え”、”お”、一番閉じてるのが”い”、”う”ですかね。

で、この開きっていうのは上に書いたような”声帯の開き”とは関係ない(むしろ逆w)ので注意。むしろ口の開きに近いですね。でも一般的によく母音が開くという風に言われます。

”あ”の音で高音域に行くと、どうしても声を張り上げて割れてしまう、というようなことはありませんか?

開いた母音は地声を引っ張る傾向を強めます。だから、スムーズにミックスボイスに入っていく為に、母音を狭くしてく必要があるんですね。

例えば”あ”の音なら少し”え”や”お”に近い音にしていくことで、スムーズに高音域に入れるわけです。

なんだかこんがらがってきますねwでも、初期段階でミックスボイスに入っていく感覚をつかむ上ではヒントになるかもしれません。

前提として、ミックスボイス=裏声に地声を混ぜたものということを考えてみよう。

要は、裏声を出しているときは閉鎖が強まって地声傾向が強くなってくれた方がミックスボイスになりやすいわけです。だから、支えのある強い裏声は”い”などのほうが入りやすいですよね。

逆に地声を出している時に、地声でだせない音域以上に地声傾向を強めてしまうとやっぱり地声で引っ張ってしまう訳です。

ここで述べたような傾向がわかっていれば、何かヒントがつかめるかもしれませんよね。もちろん個人差もありますよ。

母音を一つ一つ考えながらうたっていくのは至難の技です。もちろん最終的には何も考えずともコントロールできるようになるのが理想なわけですが、実際に歌っていく中で、どうもうまくいかない部分があったら是非参考にしてみてくださいね。

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

吉田 博
吉田 博

2004年、早稲田大学政治経済学部卒業後に歌を志す。メーカー営業マンとして働く傍ら2010年久保田利伸全国ツアーのコーラスメンバーに選出され脱サラ。楽曲提供、全国全都道府県ギター弾き語りツアーなど敢行。西野カナ”Dear Bride”、”Esperanza”、”beloved”他多数作曲(共作)、AKB48″M.T.に捧ぐ”作編曲、乃木坂46”光合成希望”作曲、XOX”ダイジョーブ”作詞作曲編曲など楽曲プロデュース。久保田利伸、嵐、堂本光一ツアーなどにコーラス参加。LIVEARTIST代表。


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