Hiroshi Yoshida
2018-01-29
作曲(J-POP的なもの)を作曲する上で、なんのヒントもなくやってみようとすると難しいという声をよくいただくので、とりあえずテンプレート的にこんな風に作曲を進めてみるのはどうでしょうか?という提案。
まず以前にもこのブログで紹介してますが、最近のJ-POPはかなりコード進行が限定されていて、だいたいこういうパターンでつくればそれっぽく聞こえるという王道的なコード進行がいくつかあります。
その代表が、カノン進行と王道進行。
恋するフォーチュンクッキーなんかもカノン進行。そして優しさで溢れるようにのサビなどが王道進行。なので、とりあえずサビとAメロをカノン進行で、Bメロを王道進行プラスアルファで作ってみるとかいかがでしょう?
これ実際レッスンでよくやるんですが、大方キャッチーな曲が出来上がります。
え、誰かと同じコード進行なんていやだ!?そう思いますか?それなら他のいろいろなアーティストの楽曲のコード進行を真似してくっつけてみてください。
でも、僕の経験から言っても、かなりこの二つの進行は考えやすいし、J-POP的な楽曲を作りつづけるなら絶対にどこかで使う進行なので、いくらでもこのコード進行の上で思い浮かんだメロディーを歌えるように練習しておいたほうがいいです。
というわけでオススメの進行はこちら。例えばキーCなら
J-POP DEMO
こんな進行はどうでしょうか?とってもメロディーが浮かびやすいわかりやすい進行だと思います。
これを楽器で弾きながら、いろいろ歌ってみたらいいと思うんですが、メロディがどうしても浮かばないという人は、コードの構成音を一つ一つ聞いてみて、その音をなぞってみてください。
コードを聴きながら聞こえる音を歌ってみるかんじですかね?そしたらそのコードとコードの間をつなぐ音を少しづつ足していくイメージでもいいですね。
そうすると何か自分がどこかで聞いたことのあるメロディがうかびませんか??
場合によっては、楽器をアルペジオで適当に弾いてみたり、いろんなリズムで弾いてみたりすると偶然フレーズができたりします。
あ、これいいじゃん!と思たらそれは変えない。それがモチーフです。
僕は心が動いた時に歌が生まれる、と思っていて、最近一番心が動いたことはなんだろう?と思い出してみてください。
今なら正月に帰省した人も多いでしょうから、久しぶりに地元の友達や家族と過ごして、また家に帰る道すがらで、新しい旅立ちのような、決意のような気持ちを持って帰ってきたことはありませんか??
僕はだいたい実家に帰って、東京に戻る飛行機の中でいろんな思いを巡らせて、よしまた頑張ろうと思えることが多いんですが
そういう気持ちとかは曲になりやすいですよね。何気ないことだけど、心が動く時、そういう瞬間は絶対誰にでもありますから、それを見逃さないようにしていればネタは山ほどありますよ。
ただ、作曲にしても作詞にしても、恥ずかしさが先に立ってできないというパターンは多いですね。もうそれは超えるしかありませんw
だいたい、人前で歌う、歌詞を書く、なんて恥ずかしくて当たり前なんです。非日常の気持ち、日常では表現できないようなことを歌にするんだから。
逆に言えば、恥ずかしくないものは歌として面白くもなんともない、とさえ言えると思います。
だから、それは思い切って放出するべきなんですよね。他の人から見たら意外と別に恥ずかしくないもんですよ。だって歌ですからね。
あと、作詞で意識するのは僕の考えですが、サビに一番言いたいことが来て、そこに至るまでの序章、補足、情景をABメロで描く、というだいたいの起承転結は意識した方が作りやすいと思います。
まあそこはルールもないので、別になんでもいいですが、何かヒントになれば!!