周りの音を聞くことが、アンサンブルの第一歩。


この間レッスンで思ったのが、真面目に音楽と向き合おうとする姿勢が裏目に出て、周りの音を聞けなくしていることがあるなあということ。自分の音を聞く、自分の音を正しくプレイする、それは大切なことですが、音楽は全体で一つ。だから周りに合わせるということがもっと大切です。

楽譜をじっと見つめている人に限って、自分だけは正しい、というような演奏をしがち。

周りに迷惑をかけないように、間違えないように、と必死なのかもしれませんが、自分のことで精一杯の状況では周りを聞く余裕もありません。だから、余裕があるくらいまで体に叩き込んでいないと演奏どころではないですよね。

音楽はみんなで一体になってこそ美しく響くもの。リズム、ダイナミクス、ハーモニーが全体としてどうなっているのか、それぞれが影響を受け合いながら流れていくから素晴らしい。

自分はこういう曲だと思って練習してきたけど、周りに流されて変わってしまった!というのも新しい発見だったり。バンドにプッシュされて、普段以上の声が出たり、エネルギーが出たりするのも音楽のよさだと思います。

もちろん、方向性を直したい時は話し合っていくべきですが。

メトロノームは何のために使うか??

楽器を練習する時は特に、メトロノームを使うことが多いと思いますが、なぜでしょうか?一定のリズムを体に染み込ませる、という意味合いもあると思いますが一番大きいのは

自分以外のリズムに合わせる練習。

だと思います。リズムって、自分一人で刻んでると、最初は特に結構バラバラなんですよね。だから一定のリズムの基準を自分の中に作っていく。それを他と合わせられるようにしていく。

最近ではプロのライブでもクリックを聞きながらコンピューターと同期していたりしますので、プロを目指すなら一定のテンポを刻めないというのは話にならないレベルです。

でもライブのライブならではの人間らしさ、という意味では、多少盛り上がってテンポが上がる、そんなことがあってもいいと僕は思いますけど。

ただ、全体が一体になっていることは絶対だと思うので、周りと合わせる、一緒にグルーヴさせる、という意識は絶対に忘れないでください。

音程も実は役割によって変わっている??

純正律、という言葉を聞いたことがある人はどれくらいいるかわかりませんが、合唱などでもよく言われることですね。僕も正直、ポップスのコーラスの現場で純正律がどうのとか言われたことないですが・・

普通のピアノなどの調律は平均律と言われる調律で、全体のハーモニーをとりあえず綺麗にハモるように平均的に分けているんですが(説明がざっくりすぎw)、本当はハモった時に、音程がメロディに合わせて微妙に上がったり下がったりしていた方が綺麗に響くんですね。

つまり、本当はメロディを聞いて、その音程に合わせて音程を多少変えたほうが綺麗に響くということ。

でもこれは現実には、ポップスの現場ではあまり意識していない人も多いと思います。最近CUBASEというソフトではピッチの修正機能でそこまでできるようになったということですが、他ではまだ普及してませんので・・もしコーラスシンガーがそこまで意識して歌ったとしても、ピッチ修正されてたりするかもしれませんね??

要は、メロディを無視して、自分だけ正しい音程でうたってればいいんでしょ?という意識では、より良いアンサンブルはできないんだという例です。

音楽は全体ですべて。仮に、一緒に演奏する人がイマイチだなあと思ったとしても、その相手の演奏さえよく聞かせるくらいの思いがあれば、全体として良いものになるという可能性は十分にあります。

常にひとりよがりにならず、みんなをリスペクトする心も忘れずにいたいですね。

この記事を書いた人

吉田 博
吉田 博
2004年、早稲田大学政治経済学部卒業後に歌を志す。メーカー営業マンとして働く傍ら2010年久保田利伸全国ツアーのコーラスメンバーに選出され脱サラ。楽曲提供、全国全都道府県ギター弾き語りツアーなど敢行。西野カナ"Dear Bride"、"Esperanza"、"beloved"他多数作曲(共作)、AKB48"M.T.に捧ぐ"作編曲、乃木坂46”光合成希望”作曲、XOX"ダイジョーブ"作詞作曲編曲など楽曲プロデュース。久保田利伸、嵐、堂本光一ツアーなどにコーラス参加。
 
LIVEARTIST代表。
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