DTMでもやっぱり楽器はできないとダメですか?


DTMで作曲やるのにやっぱり楽器は弾けないとダメですか?という質問はよくあるのですが、回答としてはできなくても不可能ではないけど、できるにこしたことはないし、できればより音楽についての理解は深まると思います。

あなたが作りたいものが未だかつてない全く独自の何かでないなら、既存の音楽がどういう風にできているか知るために楽器を触ってみるべき。

僕も相当DTMを始めたのが早い方で、当時はDTMを教えるスクールなんてなかったし、情報も今ほど溢れてなかったので、作曲のなんたるかもよく知らないで始めた初期は僕もいろいろと試行錯誤したものです。

若気の至りか、新しいものを作るんだから、既存の曲のコピーなんてかったるくてやってられるか!という気持ちだったのですが、それがアダとなったのか、一向に曲らしい曲はできませんでしたw

なにか曲の断片のようなものを作っては飽き、展開に行き詰まり、延々繰り返すループを聞いて細かいところをいじっているだけ・・

ダンスミュージックを作っていた時もあったので、そういうものもありなんですが、やっぱり心のどこかで物足りなさ、これを作品と呼べるのだろうか?という気持ちはありました。

そんなこんなで、やっぱり自分の楽曲を少しづつ自分で認められるようになったのは、いろいろな洋楽やらをコピーして自分の曲に取り入れるようになってからですね。

スティービーワンダーみたいな曲が作りたいと思ってやたらと7thやテンションの多い不思議なコード進行にメロを乗せて見たりして、マニアックなことが好きだった時代から、

J-POPの作曲をやるようになってからは、改めてトライアドのシンプルなコード進行がいいなあと思えるようになったり。

そういった分析をする上でも、楽器が何か弾けなかったら多分効率が悪いんじゃないかなあと思ったりします。

おそらくDTMだけで、自分で打ち込んだコード進行を見てああこれが1度、3度、・・とやって感覚を身につけていく人もいるんでしょうが、なんかそれだとサウンドが体に入らないような気もするんですよね。

とはいえ、僕もレッスンする上でコードがキーの中でどういう役割を果たしているか?というようなことを簡単に知るためのツールがあったらいいなと思っていろいろ作ったりはしているんですが。

DTM=曲のアレンジ。だから相当難しくて当たり前。

プロの楽器奏者でもアレンジがちゃんとできるという人が全てではありません。自分の楽器を指示通りに弾くことはできるけど、全体の構成を考えるというのはまた違うスキルやセンスが必要になります。

ダンスミュージック系の、コンピューターありきの音楽なら楽器弾けなくてもいいと思いますが、アニソンやらJ-POPを目指すなら何かしら弾けた方が絶対にいいと思いますよ。

ましてプロレベルを目指すなら、将来的に絶対に楽器が弾けた方が有利です。超絶技巧はいりませんが、あくまで楽曲の骨格を理解するため、表現するためにできた方が圧倒的に有利。

ちなみにプロのアレンジャーさんはギターかピアノどちらか弾けるもしくはどちらも弾けるという人がざらにいます。ベーシストの優秀なアレンジャーさんも多いですね。それを本番のレコーディングではよりハイレベルなプロの奏者に頼んだりするんですから、もう一体どうなってるんでしょうかw

というわけで、少なくともDTMだから簡単にレベルの高い曲ができる!ということはないと思います。むしろ覚えることも多いので、よほど興味があってやりたい人以外は下手に手を出さずに、自分が歌いたい人は歌に専念したり、弾き語りに専念したりしたほうがいいと思います。バンドに渡す簡単なデモを作りたいだけ、とかならiphoneのアプリでも十分です。

でも、ある程度楽器の経験があったりする人は作品として形に残していく意味でDTMをやってみるのもいいかもしれませんね。

この記事を書いた人

吉田 博
吉田 博
2004年、早稲田大学政治経済学部卒業後に歌を志す。メーカー営業マンとして働く傍ら2010年久保田利伸全国ツアーのコーラスメンバーに選出され脱サラ。楽曲提供、全国全都道府県ギター弾き語りツアーなど敢行。西野カナ"Dear Bride"、"Esperanza"、"beloved"他多数作曲(共作)、AKB48"M.T.に捧ぐ"作編曲、乃木坂46”光合成希望”作曲、XOX"ダイジョーブ"作詞作曲編曲など楽曲プロデュース。久保田利伸、嵐、堂本光一ツアーなどにコーラス参加。
 
LIVEARTIST代表。
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