Hiroshi Yoshida
2015-06-17
求愛の為になく鳥もいるように、
歌は心を丸裸にして、外の世界に放出するもの。
ボイストレーニング云々の前に、まず大事な意識として
声はあなたの意識そのもの
ということ。
あなたの周りにやたら声の大きな人はいますか?
逆に声が小さくて聞き取れないような人はいますか?
その人たちを思い浮かべてみると、
共通する法則がありませんか?
それは
もちろん声の大きさが全てではありません。
しかし、例えば
声の大きい人の方が意見が通りやすい。
声の大きい人の周りに人が集まりやすい。
みたいなことって、よくありますよね??
歌においても、実は結構大事なことで、
音楽的な点でいうと、まず
マイクがあるからいいじゃん?と思う人もいるでしょう。
確かにかなりの割合でマイクでなんとかなります。
それでも声は大きい方が絶対に有利です。
なぜなら、マイクというのはあなたの声だけでなく
常に周りの音も一緒に拾っています。
そうすると、あなたの声が小さくなればなる程、マイクに入る周りのノイズまで一緒に音量を上げざるを得なくなります。
そうして次第に、自分の声が出ているスピーカーからの音を拾って増幅してしまい
あなたの声→マイク→増幅→スピーカー→マイク→増幅→スピーカー・・・無限ループ
という状態になりますね。これがいわゆるハウリングです。
特にバンドをバックに歌う時、ドラムの音はかなり大きいので、
結構な割合であなたのマイクにも入ってしまいます。
そういう環境ではハウリングが起きやすくなるのです。
ライブの現場で、声量のないビギナーのシンガーがPAさんに
もっと上げて!!と言っているのを見ると
ああPAさんがかわいそう・・といつも思うのですが
PAさんは接客業なので
その声量じゃ物理的に無理なんでもっと声張ってくださーい!
とは言えないのです。
レコーディングでは主にヘッドホンでモニタリングするので、ハウリングすることはあまりないですが、あなたの声の音量と周りや機材自体の発するノイズのレベルの差によって、最終的な音質に影響が出ます。
歌っているときにはわからなくても、レコーディングされた音は最終的にものすごく圧縮されて世に出る場合が多いので、そうなった時にノイズとして出てくるのです。
よく、日本と海外のレコーディング音源の音質の差が言われる時に、僕は単純に海外のシンガーは総じて日本人のシンガーより声量があるので、その点が音の太さや明瞭さにつながっている部分も多いのでは??と思っています。
ボイストレーニングを通じて、自然に無理なく
あなたらしさを変えることなく、声量UPできたらベストですね。