”達成感”のない楽しさだけじゃ続かない。


レッスンをしていると、どうやったらこの課題に興味をもってのめり込んでくれるかな?といろいろ考えるのですが、重要なのはただ楽しい!ということだけではなく、全身全霊を注がないと越えられないような困難、ハードルがないと、もう一回、もう一回、という風にのめり込んで行けないんだなと痛感します。

少しづつステージが上がっていくからこそ、常に全力で挑める。

人間が感じる自己実現の感覚、自分がこの社会に受け入れられているというような感覚というのも、おそらく自分が全力を注げた時、そしてそれが受け入れられた時にしか感じられないものではないかと思います。

それは人と比較してどうということではなく、自分にできることを精一杯やった、それが社会にとって何らかのプラスの影響に変わった、という感覚が得られた時こそ、人が究極に満足感を感じられる瞬間かもしれません。

筋トレでも、自分がいけると思う回数からもう一回”うがーーッッ”と言いながらやる時に、筋肉の繊維がぶちぶち切れてそれが修復されて強くなるというようなことがあるように

時には自分でここまで、これ以上いったら危ないというようなところの寸前まで追い込むことが自分の領域を超えていく成長ポイントだったり。

指導という立場で難しいのは、こちらも追い込みすぎて何か怪我をさせたらどうしよう?とか、本人以上に不安なんですよね。責任がありますから。

正直、自己責任だけならたまに怪我してみるのもいい経験だと思うんですよ。取り返しのつかないようなものでないならですが。自転車に乗ろうとしたら、一回くらい転んで擦り傷つくって当然じゃないですか?

やっぱりそこを怖がっていてはまったく漕ぎ出すこともできない。そのリスクを負うからこそ本気でやる。そういう意味での厳しさは、常に感じさせられる環境を作っていかなきゃいけないなと思います。

チームの一員としてパフォーマンスするという責任感も、一つの達成感に繋がる。

もしあなたがプロを目指すなら、おそらくどこかのレベルでパフォーマンスすることが自分だけの問題じゃなくなる時がくるでしょう。

事務所、レコード会社に所属して、テレビの番組でパフォーマンスする。もし風邪で声が出ません、なんてことになったら、どれだけの損害が出るか。

お金の問題じゃなく、それぞれのプロが、その日あなたのパフォーマンスの一瞬のためにあらゆる準備をしてきている。それを本人のちょっとした気の緩みで台無しにしてしまうこともある。

プロになるということは、そういうことでもあります。お金を払って、その日のあなたをみるために楽しみに時間を割いてくれる人がいる。小さい頃から芸能活動をしている人などはその辺の意識が違うなあと思います。

自力で自主的に活動している人はその辺の責任感を抱えないままなんとなくやってしまっていて、それを自由な表現活動と履き違えてしまうがためにずっと成長できずにいる、という部分も大いにあるのではないでしょうか?

そういう意味でも、ただ集まって楽しかったね!で終わるイベントよりも、プロとして仕事をする場所にいる方が、おそらく参加している人たちの満足度も高いし、やる側のモチベーションも保ちやすいと思います。

フリーランスとして仕事をする自分への自戒の意味もあるのですが、どこかで自分の仕事に対する厳しさ、より高い基準へ、厳しい環境へ追い込む、そしてそれを楽しむ!という思いは忘れてはいけないと思います。

この記事を書いた人

吉田 博
吉田 博
2004年、早稲田大学政治経済学部卒業後に歌を志す。メーカー営業マンとして働く傍ら2010年久保田利伸全国ツアーのコーラスメンバーに選出され脱サラ。楽曲提供、全国全都道府県ギター弾き語りツアーなど敢行。西野カナ"Dear Bride"、"Esperanza"、"beloved"他多数作曲(共作)、AKB48"M.T.に捧ぐ"作編曲、乃木坂46”光合成希望”作曲、XOX"ダイジョーブ"作詞作曲編曲など楽曲プロデュース。久保田利伸、嵐、堂本光一ツアーなどにコーラス参加。
 
LIVEARTIST代表。
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