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歌をつくろう。だれでもできる作曲の方法。

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Hiroshi Yoshida

2015-08-05

僕はギターを始めるのとほぼ同時に、最初に覚えたDの3コードに合わせて適当に歌ったところから作曲を始めたわけですが、歌を作曲する上での考え方をいくつか。

僕はギターを始めるのとほぼ同時に、最初に覚えたDの3コードに合わせて適当に歌ったところから作曲を始めたわけですが、歌を作曲する上での考え方をいくつか。

歌を作曲をするのに、理論から入る必要はありません。

①メロディーは言葉。コード進行は文法。

僕なりの作曲に対する考え方ですが、メロディって言葉と同じようなものだと思うんです。

JPOPのメロディとクラシックのメロディに違いがあるように、それぞれのジャンルや文化によってメロディのフレーズには違いがありますよね。

それって言葉と同じで、聴く人の文化的バックグラウンドの違いによって理解されやすかったりされにくかったりするもの。

だから、あなたがJPOPをつくろうと思うなら、JPOPのメロディをたくさん吸収してください。具体的には、いろんなヒット曲を覚えることをひたすら繰り返すのがおすすめ。ギターやキーボードで弾き語りができるようにできればなおよし。ライブのネタも増えるし、勉強にもなります。

②ひたすら真似してインプット。インプットの量がアウトプットの質につながる。

あなたの中にインプットされたたくさんのフレーズの中からあなたが表現したいことに一番適したフレーズを選びとっていく作業が作曲なんです。

多くの人は、作曲ってメロディが天から降ってくる!

とか、そういう神がかったものだと考えていて、特殊な才能が必要だとか思われがちだと思いますが、全然そんなことはありません。

確かに、同じコード進行で同じテーマで曲を書いても、そこにぴったりとはまる感動的なメロディをつくることは至難の技です。

そういう意味では、難解な数学のパズルを解くように頭をひねりつづけてようやくひらめくというような部分もありますが、基本的にはインプットの量がアウトプットの質を決めると僕は思っています。

何かのコード進行を聞いた時どんなメロディが浮かぶか、どれだけの選択肢が浮かぶか、というのは、当たり前ですが 今までに聞いてきた記憶の中のフレーズからしかでてきません。

コードとメロディがきちんとはまっている、メロディが解決している、というような感覚も、理論的に説明できなくもないですが多くの作曲家はそんなことを考えながら作曲していません。あくまで感覚で、いいフレーズだな、と感じるようにまとめているだけです。

とにかくインプットして、自分でアウトプットするということを繰り返していけばうまくフレーズを作れるようになっていきます。

③何にも似ていない曲なんてありません。

何かのヒット曲が出るたびに、やれあの曲のパクリだなんだと言いたがる人がネット界隈でもたくさんいます。

もちろん斬新なコード進行やメロディでみんなに受け入れられる曲を生み出せればかっこいいですが、 何か明確な意図をもってないのであればオリジナリティにこだわる必要はないと思います。

むしろ、プロになっても既存の何かの曲みたいな雰囲気で、という依頼があれば、そのコード進行をベースにして曲をつくることなんて日常茶飯事です。

コード進行なんてただの土台なので、どんどん真似していろいろな展開やハーモニーを吸収しましょう。

とは言え、ただのモノマネ、パクリで終わらないために意識したいこと。

僕なりの経験からの持論ですが自分の中で完全に消化されていない要素を無理やり曲に入れ込もうとすると、とってつけたようになる場合が多いです。

具体的にいうと、今初めて学んだコード進行やフレーズを使って、今作っている曲の中に入れ込もうとすると無理やりな感じになるのですが、それを完全に覚えて数日してみると頭の中で自然にそれに合わせた音楽が鳴り出す・・・みたいなことがよくあります。

おそらく人間の脳は寝る時に記憶が整理されるので、そのせいもあるのかと思いますが、時間を置くと自分の中で音楽が消化されて自分のものになっていることがよくあります。

というわけで長くなりましたが、いろんな良い曲を吸収して自分の中からどういう音楽が流れ出すか、楽しみながら作曲してみてください。ネタに困ったらこちらの記事も参考に。

作曲ネタはこのサイトに山ほど転がってますよ。

LIVEARTISTのレッスンでは現役のプロが、メロディーに対するコードのつけ方や、曲のアイデアを膨らませ方について等、より具体的なアドバイスができますよ。ぜひお気軽に 体験レッスンへ。