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偉大な歌手は背中で歌う。呼吸、体幹のための背筋の大切さ。

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Hiroshi Yoshida

2016-04-24

歌う時の呼吸について、”背中に空気を入れるように”、というような表現を聞いたことがありませんか??昔から演歌などの世界でも、”腰で歌う”というようなことが言われますが、それって一体どういうことなんでしょうか?

横隔膜を支える筋肉は、腹部の筋肉より背中の筋肉の方が大きい。

腰の筋肉断面図
腰の筋肉断面図 http://harikyu-ichigo.com/quadratus.html

こういう図を見てもわかるように、横隔膜を支える筋肉は腹部の筋肉より背中の筋肉の方が3倍も大きいとされています。

だから、腹圧をコントロールする上でも、背筋を使える方が効率が圧倒的にいいわけです。

ただ、ほとんどの人は、呼吸する時背筋を使うという感覚がわからないのではないでしょうか?

よく、表現として言われるのは、腰が膨らむように吸う、とかいうものですが、当然、肺は腰の部分まではありませんので、背筋に力が入って膨張している状態を作るということですね。

歌う時背筋を使えるかどうかは、姿勢が大きく関わっている。

ここで、やっぱり姿勢の問題が出てくるわけです。猫背姿勢になっていると、背筋はほぼ使えません。試しにやってみてください。力が入らなくなりますよね??

そして、首の位置が意外と超重要。首の位置が前に出ていても、背筋は使えなくなります。これも体感できると思います。

だから、よく言われる、顎を引き気味、胸を張り気味、骨盤(仙骨)を後傾させない、といういわゆる正しい姿勢が大切ということが言われるんですね。

試しに、息を吸った時に背中、腰のあたりに力を込めやすいかどうか姿勢を確認しながらやってみてくださいね。

姿勢と呼吸は本当に、生活のあらゆる面でプラスの影響を与えますから、練習して普段から習慣にしてみましょう。

背筋で呼吸できていれば、大きな筋肉を使って呼吸するということですので、必然的に代謝もよくなり、ダイエットにもつながります。姿勢がいいと見た目も良くなりますよね。顔の筋肉も背筋で引っ張って支えているので、顔もすっきりする効果もあるようです。

いいことずくめですので是非チャレンジしてみてくださいね!