title image

声の”支え”の感覚はこういう感じ。

image

Hiroshi Yoshida

2018-09-04

お腹、下半身、背中?腹圧?で声を支える!みたいなことを僕もよくいうんですが、その感覚ってはっきりしないんですよね。その辺のもやもやをうまいこと解説してくれている人のツイートを発見したので紹介してみます。

腹圧が高まると息が漏れないように声帯が閉じる生理現象!

【coiffeur発声練習講座】第三回:「支え」と「声の芯」の関係

こちらの東大アカペラサークルの方の説明がとっても共感したので紹介。

特に、腹圧が高まると息が漏れないように声帯が閉じる生理現象、というのをはっきり言葉にしてくれているのを僕は初めて見たので、やっぱりか!という自信になりました。

僕もずっとそうじゃないかと思ってたんですけど、はっきりそれを説明してくれている文章にであったことがなかったんですよね。

もちろん、どういう根拠があってこれを説明されているかわかりませんが、きっと腹圧によって閉鎖が起こるということがあるだろうという自信が持てましたw

僕はそれがいわゆる”お腹から声が出ている状態”じゃないかと思うんですよね。さらに言えば、”丹田”というのも、腹圧からなる架空のものとされる説明がありますが

トレーニングして腹圧をかける感覚がより明確になっている人のことをいうのではないでしょうか。よくお尻もしめなさい!という先生もいるんですが、それも腹圧と思えば納得できますし、僕も感覚として、腹圧をかけるときに骨盤底筋あたりも一緒にキュッと締め上げるような感覚があります。

なにより、実際に歌っている人の感覚、というのが大切な気がしていて、僕も勉強してきたことより自分が歌ってきて学んだことの方が多いので、解剖学やらも勉強になりますが、結局は実践的な感覚を頼りに指導していく、それを裏付けるように科学的知識を使っていくのがいいと思いました。

高い声を出すのが得意な歌手の友達や、韓国の歌手に高音のコツを聞いたりすると、決まって下半身の話が出るのが最初は理解できなかったのですが、僕の考えではおそらく腹圧を利用して声帯を閉鎖しているのだと思っています。

だから僕の考えでは、声の支え、というのは声を大きくすることにも使えるし、声帯を閉鎖することにも使える。特に裏声で発声したときに腹圧で閉鎖することによっていわゆるミックスボイスになりやすい、という風に捉えています。

腹圧など、声帯周り以外の筋肉の運動を否定するボイストレーニングのメソッドもありますが、そういう腹圧のかかった声の方がサウンドとして実際に多くの偉大なシンガーが歌っている声に近いと感じているし

オペラ歌手などに体格の大きな歌手が多いのも腹圧と何らかの関係がありそう。声帯周りの解剖学的な研究はいろいろと情報があるのですが、このあたり、誰か科学的に研究している人がいたらぜひ教えて欲しいです!!