Hiroshi Yoshida
2021-4-6
リズムに乗る、リズムを歌だけで表現する。もちろん一概にいうことはできないですが、日本ではこれを苦手とする人が多い気がしています。
どの文化が優れていてどの文化が劣っているというような考え方は一切間違っていると思っていますが、日本人のリズムに対する感覚は英語と一緒で奥手になりがちということは傾向としてあると思います。
それがなぜか考えてみると、日本には歴史的に、頭打ちのリズムで踊ったり歌ったりする文化がありましたが、そのようなリズムの取り方をする音楽は現代では少ない。
最近ではヒゲダンやking gnuなどのブラックミュージックを意のままに操るような若手も出てきてはいるけど、いかんせんリスナーのほとんどはその音楽の良さはわかっているけど、そのリズム感に体でついていけてないというのを感じます。
それはシンプルに練習が足りない、習慣が足りないと言えばそれまでなのですが、どうもそれって鍛える、というものでもない気がしていて。
音楽の練習全般に言えることですが、まず快感が先にあるべき だと思うんですよね。修行の果てに、快感が待っている!というようなことではなく、まずリズムを感じてただただ揺れているだけの時に、あ、なんか気持ちいいなあという感覚を先に知ること。
それってたとえば歌の音程があっていると、きれいにハもって気持ちいいな!という感覚があるから、勝手にピッチを合わせようとしていくし、合わないところをなんか違うと思える。
それと一緒で、リズムも先にいろいろと体を動かしてみて、あ、のってるという感覚を自分なりに先につかんでから、それを習慣化したほうがいい。
習い事のようにとらえて真面目に勉強しようとする姿勢は日本人の良い習性だと思いますが、その快感の順番が逆になるといつまでも本質にたどり着けないままになる可能性がある。そして途中でいやになりますよね。
そんなわけで、何も考えずにただリズムを感じて体を揺らしてみることから始めたらよいと思いますよ!!