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耳コピでギターが弾けるようになるために。

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Hiroshi Yoshida

2016-02-02

楽器をやっている人なら誰もが通る道、耳コピ。ある意味で、プロになっても聞いたものをそのまま表現する、聞いたものを瞬時に理解して合わせるなんて日常茶飯事。歌なら単音なので大体の人が聞いたものに合わせて歌うことができるんではないでしょうか?耳コピでギターが弾けるようになるためのコツなど。

耳コピの基本、まずベースラインをよく聞いて、曲の骨格を知ることから。

初心者にはいきなりハードルの高い話になってしまったかもしれません。でもやっぱり、プロになってもいろんな音がごちゃごちゃなっている曲のギターだけを聞き取るというのは至難の技だったりします。なのでまず、ベースラインをよく聞いて、主に小節の頭でコードが変わっているところのベース音を拾っていきましょう。

そうすると、大体のコード感が想定できますね。なれるとすぐキーがわかるんですが、キーがわからないときは、ドレミファソラシドをいろいろスライドさせながら合うところを探す、という方法を僕もよくやっていました。

それでドになる音がその曲のキーです。もちろんマイナーの場合はラになるとこがキーになりますね。

と、ざっくりすぎる説明をしているのですが、すでに初心者には難しいですよね。

JPOPでも部分転調していることも多いので、そういうところをつかんでいくには結構な経験と、コード理論が体に染み付いている必要があります。

ヒントとしてあげられることとして

①曲の頭のコードがそのキーのトニックのコードになっているのは結構多い。

でもまあ、JPOPだとサブドミナントで始まるパターンも多いし、なんとも言い難いんですよね・・

②サビ前のコードはドミナントになっていることが多い。

これもなんとも言い難いですが、やっぱりサビくるぞーっという感じを出すためにドミナントで盛り上げてるパターンは多いですね。

いろいろ分かりやすい方法をあげてみたいところなんですが、やっぱりこればっかりは曲によるので慣れていくしかないですね。

慣れたら聞いただけで、そのキーのどのコードを弾いているかもわかるようになりますよ。プロのギタリストになりたい!というような人は、そのレベルの耳を養っていけば、セッションなどでもすぐに曲を理解して合わせて弾けるようになります。

耳コピにやっぱり簡単な方法はなくて、経験を積み上げていくしかない。

耳コピが簡単にできるようになる方法があるかと期待して読んでくれた皆様、そんなのありませんという正直な結論ですいません。

やっぱり、ギターの奏法とか、いろいろなジャンルによるフレーズの使い方、コード進行の傾向とかがだんだんわかってくると、サウンドが体に入ってくるので、聞いただけで、ああこれは3度のコードがマイナーじゃなくてセブンスになってるやつだなとか、わかってくるもんです。

昔は教則本などがあまりなかったので、なんでも必死で耳コピしてた、というのが武勇伝のように語られることも多いですが、今は大体ネットになんでも落ちてますからね。

使えるものは使ったほうがいいと思いますが、その分聞く力が弱まってしまうのはやっぱり問題。

とりあえずは耳で聞いてみて、うーんどうしてもわからないならネットで調べてみよう・・でもYOUTUBEにのってるの見たけど、これなんか本人とちがくね??そして自分で試行錯誤・・というのは僕もよくあります。結局、それがあっててもまちがってても、最後はなんでも自分のものにしてしまえばいいんだと思います。

プロのギタリストの間でも、あの曲のあのフレーズはどういう風に弾いてるかという議論で、人それぞれ違うことを言ってたりしますので。

というわけで、耳が鍛えられるまでのうちは、ネットに落ちているいろんな教則ネタをコピーしまくったり、音楽理論を勉強したり、バンドスコアみて練習したりしていれば、だんだんとカンが鍛えられていきますよ。

何を弾いている時も、ただ弾くのではなく、そのキーのどのコードを弾いているか、ということは意識していたほうが後々いろいろと役に立ちます。特に作曲する上では大切ですよ。

LIVEARTISTのレッスンなら、何かの曲を題材にして、そこから僕がどんな風にコードを拾っていくか、というようなことも解説できますので、きっとヒントになりますよ!