Hiroshi Yoshida
2018-02-25
以前にも同じような記事を書いているのですが、改めて、作曲をしてみたいけどどうしたらいいかわからないという人に向けて、まずキーの概念を理解しよう!!と口をすっぱくして言いたいのです。
ジャズとか一部例外はありますが、普通にJ-POPのような曲を作ろうとしているなら、一曲の中で大幅な転調がないのは割と普通。
ということは、頭に浮かんだメロディーにコードを当てはめる時点で、その曲のキーが分かっていればかなり納得いくコード進行ができる可能性が高い。
そういうことはこちらでも語っているのでぜひ。
そうやって、その曲のメロディーのキーを探る作業が最初はなかなか難しい。だからもしレッスンにこれる方はむしろ最初は、みなさんの作ったメロディにこちらでコードをつけてあげる方がわかりやすい。
メロディにコードをつける方法って、一冊の本になるくらい結構ハードルが高い作業なんですよね。簡単にできるツールがあったらいいんだけど・・AIとかでそのうちなんとかなるんでしょうね。
それでもどうしても自分でメロディにコードをつけられるようになりたいんだ!という人は、地道にいろいろな曲のコード進行をコピーして、そのコード進行がキーの中でどのように動いているかを理解することが一番。
そうすれば、意外とJ-POPの王道的なコード進行の大まかなバリエーションが分かってくると思います。
例えば以前書いたこちらのCのキーに直した曲でコードを理解してみるとか、
同じキーで一度コードの流れを体に染み込ませたら、あとはキーを変えるだけでいろんな曲が作れちゃいます。
作曲においては、コード進行をコピーするのに抵抗がある人が稀にいますね。オリジナリティを追求するのはいいことですが、コード進行を全く知らない状態でいることがオリジナリティにつながる、と考えるのは間違いだと思います。
なぜなら、おそらくこれいいな!と思うような進行はおそらくすでにどこかにあることが多いので、意図しても、意図せずとも、何かの焼き回しでしかないのです。
だいたい、頭に何か浮かんでくるメロディというのは、自分が今までに聞いたことのある音楽の要素を組み合わせ直したものであることが多い。
ということは、やっぱり既存の何かのバリエーションでしかないんですよね。それなら、そのバリエーションをたくさん持っている方が僕はクリエイティブだと思います。
もちろん、パンクロッカーみたいに、パワーコードだけでいくんだ!というのもありだと思います。しかしパワーコードも立派に音楽的な理論に沿って進行している方が耳馴染みよくなりますから。結局ほとんどの人の曲はそうなっていますよ。
というわけで、”普通に”聞けるだけの曲をつくれる音楽的な基礎はやっぱりあった方がいいと思うし、あった方が圧倒的に作品作りが早くなるし、楽しくなります。
歴史になかった斬新な音楽を生み出すためにはぜひ、歴史をある程度知ってから、そこを飛び越えるためのアイデアを追求したいものですね!!