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日本人にとって”うた”は言葉。だから歌詞を大切に。

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Hiroshi Yoshida

2015-06-23

特に洋楽好きなシンガーに多いですが

うまく歌うこと(もしくはうまいと思わせること)が

第一の価値観になってしまって

やたらフェイクをしたがったり、やたら高音を出したがったり、

する人いますよね。

ちょっと勿体無いなーと思うのは

そういう人の歌は

歌詞が聞こえてこないんです。

それはそれでハマっていて、かっこいい人もいるし、

すこぶる完成度高ければ文句ないんですが

ここで言いたいのは

日本人は世界的にみても珍しいくらい歌詞を聴いている。

ということを知っておいて欲しいのです。

例えばこんな見解もあります。
秋の虫の声が心地いいのは日本人だけ?音と脳の働きについて

僕も長年音楽をやってきて、いろいろなジャンルの音楽文化に触れてきましたが、日本人の音楽の捉え方は、右脳的、肉体的、直感的というより、左脳的に情報としてその意味合いを理解してから受け入れるという感じがします。

日本人にとっては”わかる”、”共感できる”ということがとても重要なのです。

昨今の歌うまブームとか洋楽的な音楽の日本での広がりを見ていると、若い世代の音楽の聴き方は少しづつ変わってきているのかな?と思う部分もあるのですが、

やはり最近の若いアーティストでも、歌詞の内容を重視している傾向があるので若い世代にも日本人的な音楽の捉え方は引き継がれていっているなと感じます。

特に、歌がうまくなりたい!と必死になって練習してる人に。

うまくなることも大事ですが、

シンプルに言葉をただ伝える、という意識は

日本ではとても大切です。

その意識で新しい一曲を作ってみてはいかがでしょうか?