Hiroshi Yoshida
2021-5-2
小学校低学年以下の子供にレッスンする機会もたまにありまして、どんなことをやっていけばよいかと考えていたりします。
小さな子供の教育として、音楽ではリトミックとかが有名ですね。基本的には音を覚えたり、歌うことを楽しんだりすることがメインという感じでしょうか。
僕自身が幼稚園や小学校の音楽教育しか受けてきていないので、どうしたらよいのかというのも正直手探りなところはありますが、ボイトレ的な面では大人と同じトレーニング的なことをする必要はほとんどないと思っていて
幼少期は何よりいろいろな音楽を聴いて、好きでマネしたり、体で感じたりする方が良いと僕は思っています。ピアノなんかでは幼少期からのスパルタ教育というのもあるみたいですけども。。
成功したアーティストの育った環境などいろいろ知る限りでは、ポップシンガーでも例えばマイケルジャクソンはご存じジャクソン5として幼少期から親にかなりの厳しい教育を受けていたという話ですし、
アニソン歌手の水樹奈々さんとかも、割と小さいころから親に演歌の指導を厳しくされていたというようなことも聞いたことがあります。 クラシックならモーツァルトも親に厳しく指導されていますね。
ここで一つ、難しいのは、いろいろな例を検証する限り、幼少期から半ばトラウマになるくらい厳しい指導をするパターンというのは、親からの教育というのがほとんどなんですよね。
なぜなら、外部の指導者は半ば人格が変わってしまうくらいの厳しい指導を人の子供にするのはいろいろ難しい。現代ではなおさら難しいと思います。
それが中途半端に厳しい教育だと、普通にきらいになって辞めると思うんですよね。でも親だったら逃げられないから絶対にやる。そうやって成長している天才ももちろんいると思います。
そういう理由もあるし、何より僕は人間としてのその人の幸福、というのが音楽的スキルより大切だと思っているので、それをやっていて心から幸せだ、と思えるようにしないと人生トータルとして意味がないと思う。
プロを目指すなら競争のような側面もあるかもしれませんが、芸術は競争ではない部分が救いであり、それこそが本質。そこを追究するうえで、技術を高めるために厳しく指導するということは極力しないという方針です。
というわけで、幼少期はとにかく歌うことが好きになれるように、いろいろな好きな曲を覚えて、歌って、そして素晴らしいライブなどを見るというのも必要だと思いますよ。