アンジェラアキさんのサクラ色で学ぶコード進行の基礎。

さて、コード理論の基礎①〜④まで十分に理解できたら、早速自分なりの作曲、コード進行を発展させていけるように考えてみましょう。

自分の中にいくつのコード進行パターンを持っているかが、作曲のクオリティを決める。

キー、スケール、ダイアトニックコード、の概念をしっかりマスターできたら、あとは もう理論的なことは深く考えずに、好きなコード進行パターンだけ覚えていった方が実践的です。

コード進行のパターンは、部分的にそのキーのスケールの音を外れているパターンも出てきます。いわゆる部分転調ですね。そういうところが、結構作曲において見せ場となるのでぜひいろいろ覚えてみましょう。

コード進行を理屈で一つ一つ説明しようとすると、代理コード、セコンダリードミナント7thコード、2-5、裏コード、サブドミナントマイナー・・それぞれ分析された理論はあるんですが、そんなことを覚えるより、 キーの中でそのコード進行がどう響くかというサウンドそのものを叩き込んでいく方が大切。

理屈で考えるより、実際の曲の中で使われている例をたくさん体に染み込ませて、サウンドを覚えていけば、自然に頭に浮かぶようになります。そのレベルまでいければある程度、メロディに対してコードを付けるということもできるようになりますよ。

アンジェラアキさんのサクラ色で学ぶ。実際にコードネタを増やすための考え方。

例えばこちらの曲を題材にしてみましょう。

アンジェラアキ ”サクラ色”

まず、曲のキーがわからないと意味がありません。リンク先のJ-total musicはキーが書いてあるので勉強にはもってこいですね。しかしコード進行自体はこちらの楽器meさんの方がいい感じに表記してあることが多いような気がします。

http://gakufu.gakki.me/m/data/DT05066.html

この曲のキーはFメジャーですね。

キーがFメジャーということは、スケール上のダイアトニックコードは

F , Gm , Am , B♭, C , Dm , Em(-5)ですね。

これに一つづつ、番号をつけて理解していきましょう。

①F , ②Gm , ③Am , ④B♭, ⑤C , ⑥Dm , ⑦Em(-5) という感じ。

※実際には、ギリシャ数字でⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶと表記されることが多いですが見にくくて僕は嫌いなのでw数字にしています。

この、番号の順番をコード進行として覚えていくんです。

たとえば、この曲のAメロは

F Dm7 FM7 B♭ C7 F C7

① ⑥m7①M7 ④ ⑤7 ① ⑤7

というような感じ。このサウンドを覚えていきましょう。

これをキーCでいうと

C Am7 CM7 F G7 C G7

になります。こういう変換が全部のキーでできるようにしましょう。

そういうことができて、ある程度たくさんの進行を覚えていけば自分の中で浮かんだメロディーの後ろで鳴っているコードが何番目のコードかわかるようになります。これが、作曲をする上での大切なスキルです。

メロディーにコードを付ける方法でも語っているように、この基礎力がコードを判別する基準になるので、ぜひマスターしましょう。

最初は浮かんだメロディーにコードを付けるより、他の曲の進行のキーをいろいろ変えてみたりしながら、違うメロディを考えていく方が簡単です。ぜひいろいろチャレンジしてみてください。

考え方がわかったら、コード進行ネタとしてどんどんストックしていこう。

で、この曲におけるポイントがいくつかあります。最初のポイントが、Aメロの最後、同じ進行を3回繰り返して、4回目に

F A7 Dm7 FM7 B♭ C7 F

③7 ⑥m7 ①M7 ④ ⑤7 ①

となるところ。一番グッとくるアクセントになっているのが

③7じゃないでしょうか??

じつはここ、部分的に転調しています。理論的にいうとセコンダリードミナント7thコードというのですが、 この③7(もしくは単純に③のメジャーコードになっているケースも多いです)はよく出てくるので理屈抜きにサウンドを覚えてください。

Fメジャースケールの音にない、C#の音が入ってくることで、新鮮な響きがするんですね。

そして最後に、Bメロにつなぐ意味で一呼吸、④⑤①という進行で一旦終わるというのもよくあるパターンです。 ⑤①という流れはドミナントモーションと言って、コード進行の一番山場になる一番基礎の部分です。

ちょっと番外編で、この④⑤①という流れの④が②に変わって、

②⑤①という流れになると、

”ツーファイブワン”

といって、特にジャズでは多用される基本的な強い進行です。頭の片隅に置いておいてくださいね。

続いてBメロ。

Dm7 B♭ C7 F Dm7 B♭ C7

⑥m7 ④ ⑤7 ① ⑥ ④ ⑤7

進行としてはとても標準的なJPOPパターンですね。

⑥⑤④①というのも、ものすごくJPOPでよくあるパターンで、サビなどでも使えます。小室哲哉さんがよく使っていたので、”小室進行”なんて言われることもよくあります。

サビ前に、④⑤で引っ張って盛り上げるというのも常套手段。②③④⑤と登って行ったりするとなおドラマチックになりますね。

そしてサビ。

B♭ C7 F

④ ⑤7 ①

これもJPOPでよくありますが、よくあるのが

B♭ C7 Dm

④ ⑤ ⑥

さらにもっとよくあるのが

Bb C7 Am Dm

④ ⑤ ③ ⑥

こういう④から始まるパターンがすごくJポップ的。

メジャーキーでもマイナーキーでも使える、この④から始まるセツない感じのパターンは、JPOPにぴったりなんでしょうか。この進行の曲は本当に星の数ほどありますし、僕も使わない曲はないのでは?wというくらいどこかに出てきます。

そして、この曲の最後の部分がまた山場

最初のパターンを2回繰り返したら最後だけ

B♭ A7 Dm7 G B♭ C7 F

③7 ⑥m7 ②M ④ ⑤7 ①

となるんですね。

この③7は前にも出てきたのでわかりますね?大切なのが②のGです。Fメジャーで考えると、本来②はGmのはず。それがGメジャーになっているところがまたグッとくるんですね。

これも理論的には同じくセコンダリードミナント7thコードなんですが、割とよくあるパターンなのでサウンドを覚えておきましょう。

そしてエンディングはまた④⑤①で終わった感を出す。とても基本的な流れです。

とても長い説明になってしまいましたが、コード進行を理解していく上でとても基本的で大切なことばかりなので、ぜひ理解してみてくださいね。

2016-05-24T15:29:17

コード理論の基礎

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