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Ableton Liveでライブセットを組んでみた。

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Hiroshi Yoshida

2017-08-28

ギター弾き語り系のアーティストでAbleton Liveを使う人は珍しいと思いますが、何かヒントになれば。ルーパーを使うだけよりはるかに自由度の高いことができますよ。

オケの同期だけで終わらせないライブの一体感を目指して。

カラオケを流してその上でギターの弾き語りをするというだけでも成立してしまいますが、せっかくのライブ、ライブ感をどうやって持ちつつ、PCを使うことの意味みたいなことをいろいろ盛り込んでセットを考えました。

大きく分けて、やっていたことは

1、オケを流して、展開によってループを切り替える。

2、オートメーションで、ギター、ボーカルのリバーブをコントロールする。

3、イヤモニでクリックを聞きつつ、同期のタイミングを合わせる。

みたいなことですね。Ableton push2はシーンの切り替えにつかってましたが、正直今回はもっと小さいパッドでも良かったかもというくらいしか使っていません。でも見た目がかっこいいからやってる感出るね!!

まず、トラックをドラム、ベース、シンセなど上物、そしてギターとボーカルのチャンネル、ルーパー用のチャンネルに分けました。

こうしておけば展開の中でベースやドラムだけ抜いてブレイクっぽくしたり、ちょっとづつループで展開を足していったりもできますね。DJ的な発想としては基本的な並び。音源は全て一回オーディオに書き出してから、なるべくPCの負荷がかからないように配慮。

で右側の並びがキモなんだけど、今回弾き語りなのにイヤモニでクリックとオケ、ギター、ボーカルを片耳で聞きながら演奏してみました。

弾き語りなのにイヤモニ!っていうのも面白いかなと。意味合いとしては、途中のブレイクが入ってもオケと同期できたり。オケがあるとやっぱりギターが聞こえなくなりがちなので、その点でも結構助かりました。

今回はあまり有効に使えなかったけど、今後は何かしらの演出としても効果的につかえそうな気がしてます。

右側の2つがmonitorというチャンネルに入ってマスターのオケと混ざって出る感じ。なにかこれより良いやり方がありそうだけど・・オーディオインターフェースのダイレクトアウトを使う方がレイテンシーも少なそうだけど、とりあえず今回はこれでいけました。

そして左側のGT、VOはリバーブ、ディレイのセンド専用のチャンネル。ここに置いてあるクリップにオートメーションが書いてあります。このクリップを押してレベルを切り替えるのに使ったり、便利な使い方いろいろできそうだなあと思います。

でLOOPERのチャンネル。誤動作するのが怖かったので最初はストップからw データが残ったまま再生はじめたりするといきなり声出たりすることがリハであったので。

で、この曲のこのセクションでコーラス重ねたい、というようなところで、4小節のルーパーがレコーディング開始になるようになっており、だんだん重なっていって、一旦消え、それがまたその後の展開で再生オンになって声が出るみたいな使い方。

足でスイッチを踏んだりしなくていいので安心だし、ルーパーって事故る可能性高いに関わらずパフォーマンスとして地味だと思っていてw 僕はタイミングをバッチリ合わせてルーパーのスイッチを踏むことにそんなに意味があると思えません。。

結局音楽として何を表現したいかが大切だと思うので。今回のオケには事前にレコーディングしたコーラスは一切入ってなくて、自分でその場で歌ったループを重ねてみたかったのです。それもライブ感として大事かなと。

オケ、っていうより、トラック、DJがプレイしている素材、それとセッションしているんだという感じを出したかったので、細かい部分にこだわってます。

ざっくりとこんな感じのセットでしたが、いろいろアイデアも浮かんで来て、今後もっとブラッシュアップできる部分がありそう。新曲作るのも楽しみです!!

弾き語りなのに、ずっと踊れるようなセットも作って見たいとか。DJも何もかも一緒になってるようなパフォーマンスができたらいいなと。

今回はマニアックな内容でしたが、何か参考になれば!!