Hiroshi Yoshida
2016-03-23
歌っていて声がすぐ枯れる、しゃべりすぎて枯れる、風邪などでのどが炎症を起こして枯れる、いろいろときっかけはあると思いますが、声が枯れる原因について主に発声の面からいろいろと考えてみましょう。
なぜ枯れるのか?考えられる原因は2つあります。
①物理的に、ポリープ、腫れ、炎症、キズ?などで声帯の形が変わっているため
これらはすべて病院に行かなければいけないやつですね。もし声枯れが数日、数週間続くようなら病院にいくことをお勧めします。
②声帯周辺の筋肉が、歌いすぎ、しゃべりすぎによって疲労して、一時的にコントロールしにくくなっている。
これらは一晩寝るとなおったり、場合によってはちょっと休むとなおったりするパターン。こういう状態にならないためにどうするか?ということを主に考えてみたいと思います。
飲み会ののちカラオケでオール・・結構よくある、のどには何もかもが最悪のパターン。
アルコールは揮発性が高いのでのどを乾燥させやすく、さらにテンション上がるし、飲み屋はうるさいしで、大声で喋りたくなります。さらにタバコを吸う人がいたりして、なおさら乾燥する・・そのテンションのままカラオケに行って歌い、体力も尽きてしまう。
翌日声はガラガラ、場合によっては治るまで2日以上かかったり。炎症が起きてる可能性がありますね。
こういう状況でも、声が枯れない方法ありますか??といわれると、僕は知りませんwこういうことを続けるのは、いろんな面でやめたほうがいいです。
では、ここまで行かないまでも、歌ったり喋ったりするとすぐ声が枯れてしまうという状態についてはどうしたらいいでしょう?
考えられることをまとめてみました。
①地声の筋肉を鍛えて、なるべく少ない息でもきちんと聞こえるように発声する。
こちらの記事にも書きましたが、
声帯の閉鎖系の筋肉を鍛えて、ハリのある声を楽に出せるようにトレーニングすると、無駄に息を多くしたりして張り上げて声帯に負荷をかけすぎることがなくなるのでは?と思います。
②余計に力を加えないでも発声できるんだ、という感覚を身につけ、リラックスして発声する意識。
リップロールなどの練習を通じて、楽にのど周りの筋肉を使っても声を出せるんだ、という感覚を身につけましょう。
③地声で出せる最高音周辺で疲れて枯れるなら、裏声の筋肉を鍛えてミックスボイスを習得する。
こちらの記事に詳しく書きましたが、
喉が上がって苦しい…多くの人が悩むハイラリンクスを治す方法。
いわゆる地声をひっぱりあげて、無理やり高音を出そうとしていると、声帯周辺の筋肉は急速に疲労します。だから一曲つづけて歌えないんですね。その状態で鍛えていけば、歌い続けられるようになるか?というと、おそらくならないでしょう。ただ、曲のなかで一瞬そういう部分があるとかなら、表現としては全然ありなので、使い分けができるようになるのがベストです。
最後に、声枯れの原因とされることで、いわゆる喉声というやつがありますが、これ本当に人によって定義が曖昧なんですよね・・。なのであえて喉声という表現は使わないことにしますが、こちらも参考に。
いずれにしても、無理はしないように、病院に行かなければいけないほど枯れてしまうようなら、すぐに診てもらったほうがいいでしょう。そして普段の発声方法も見直していきましょうね。