ノーギャラでも仕事をしたいと思えますか??


昨今、クリエイターの搾取的な仕事の振り方にNOを突きつけよう!という声を上げる人が多いですね。僕もそれについては全面的に賛成です。しかし、競争の激しすぎるエンタメ業界では、ノーギャラの仕事やるか、やらないか、やるとしたらどう選ぶか、どう利用するか、という判断が大切。

自分の労働力を、将来に投資する。

先日LAから帰国した友達のベーシストLinくんといろいろ話をしててふと思い出した話。彼は僕がまだサラリーマンだった時代に、ちょっとしたセッションライブで出会ったのが最初。

彼のプレイのすばらしさもさることながら、その時全く無名だった僕に、”吉田くんだったら、ただでもサポートしたいからなんでも声かけてね!”

と言ってくれたのがとても印象に残っていて、実際、初めて大きな規模でワンマンライブをやる時に真っ先に声をかけていろいろと手伝ってもらったのが始まり。

もちろん全くノーギャラで頼んだということはなかったけど、バンドマスターとしての仕事、音源のプロデューサーとしての仕事、すべてを加味すると全く割に合わないような金額で引き受けてくれたのは間違いない。

そこでいろんなミュージシャンを紹介してくれたのも今につながっているし、おかげでいろんなことを経験させてもらえた。

というわけで、僕は未だにLinくんに何かを頼まれると二つ返事でOKするし、何があっても彼を応援したいと思っています。

思い返せば、要所要所で、お金じゃないところでいろんなところに貢献し、自分もサポートを受けてこれたからこそ今があるんですよね。

好きなミュージシャンとやれることを優先すれば、自ずとみんなが成功していくことも。

もちろん、やりがいの搾取みたいに、なんでも構わずそんな風に仕事につなげるわけにはいかないけど、将来性のありそうな仕事なら、無償で協力することで得られることも多いかもしれない。

僕も有名なアーティストと密につながっているプロデューサーの仮歌をしばらく無償でやっていたことがあったけど、それも毎回とても勉強になったし、何より楽しかったから苦ではなかった。

それによってつながりができることで、得られるものもたくさんあるわけだから、自分が納得できて前向きに捉えられるうちはなんでもやってみたらいい。

中にはもちろん、ただでやってもらえることを利用して、どこまでも要求してくるような人もいるかもしれないけど、それも捉え方次第。

なぜなら、例えば良い楽曲を作るために、何曲も何曲もボツになって、最後まで曲が採用にならなかったら収入ゼロなんて余裕でよくある話なわけで。

その労働力に対してお金を払え!という気持ちもわかるけど、試行錯誤はただでやりますという人が後を絶たないこの業界ではなかなか厳しい。

それを自分が成長するためのステップだと捉えて乗り越えた方が、現実的にはいいかもしれません。

お金をどうこう言えるようになるのは、当たり前に仕事ができるレベルになってからかも。

というわけで、実績のないうちはある程度お金に見合わない労働を乗り越えていく気持ちも必要だと思います。もちろん、詐欺的な契約とかは絶対避けてほしいけど、その辺は自分の嗅覚で判断できるくらい賢くなった上で。

その時に大切な視点は、信頼できるかどうか?につきますね。でも、お金の面では信頼できないような人が、別の面では実力があったり、魅力があったりすることも多いから、その辺が難しいですが・・w

結局は自分がお金をもらえなくても、その仕事に取り組むことに満足できるか?全力で関われるか?ということに尽きるのではないでしょうか。

この記事を書いた人

吉田 博
吉田 博
2004年、早稲田大学政治経済学部卒業後に歌を志す。メーカー営業マンとして働く傍ら2010年久保田利伸全国ツアーのコーラスメンバーに選出され脱サラ。楽曲提供、全国全都道府県ギター弾き語りツアーなど敢行。西野カナ"Dear Bride"、"Esperanza"、"beloved"他多数作曲(共作)、AKB48"M.T.に捧ぐ"作編曲、乃木坂46”光合成希望”作曲、XOX"ダイジョーブ"作詞作曲編曲など楽曲プロデュース。久保田利伸、嵐、堂本光一ツアーなどにコーラス参加。LIVEARTIST代表。

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